そのような同士のためにも、
失敗は許されん。
いよいよ第二段階だ。
なお一層の奮迅が必要となろう。
覚悟はできております。
閣下。
私に出撃許可を。
腐敗した連邦の軍勢など物の数ではありません。
私が出よう。
閣下!?
例え常勝の武人といえども、
この宇宙に光をもたらす者ではありません。
いつの日か栄光のジオンに、
仇を為すでしょう。
貴公の言葉は、
相変わらず、
汚れなき清流のようだ。
身につまされる。
ア・バオア・クーを覚えているか。
0079年、
12月31日のあの日を。
忘れたくても、
忘れようがありません。
ジオンを再び興す。
その心こそが大義。
例え畜生道に落ちようとも、
我々は目的を達しなければならない。
真のジオンの誇りは、
後の人々が受け継ぐ。
軍人としての威信のこだわり、
守るべき者、
成すべき事を見失った愚かな軍に、
真の栄光はない。
それは過去の歴史が教えている。
閣下。
全てを理解せずともいい。
だがジオン再興には、
宇宙市民の独立のためには、
それだけの覚悟が必要ということだ。
貴公は、
信じる道を行くがいい。
私は日々想い続けた。
3年前のあの日、
宇宙市民の自治権確立を信じ、
あるいは祖国の行く末を案じ、
戦いの業火に焼かれていった憂国の士のことを。
そして今また、
あえてその火中に飛び入らんとする若者のことを!
宇宙市民の、
心からの希求である自治権要求に対し、