【痴】ヴォイ丼■part4【豚】

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830はじめまして名無しさん
 身体が、動かなかった。
 自分では渾身の力を振り絞っているつもりなのに、指一本ぴくりとも動いてくれない。
 真っ暗だった。
 そこは、何も見えない真っ暗な空間だった。
 いや、本当にそうだろうか。
 頬に、陽射しの暖かさを感じる。
 それでも、ここが暗闇であって欲しいと願った。自分の目が見えなくなっているのだとは、思いたくなかった。
 全身に脂汗が滲んでくる。
 叫ぼうとした。助けを呼ぼうとした。
 だけど、もちろん。
 声を出すことすら、できなかった。
 助けて。
 誰か、助けて。
 悲鳴を上げようとする。
 身体を動かそうとする。
 それらはすべて、まったく無駄な努力でしかない。私は、何もできずにいた。
 それでもまだ、ひとつだけ残されたものがある。
「……紗耶」
 どこからか、私を呼ぶ声がする。まだ、聴く力だけは残されていた。
「紗耶……紗耶」
 私の名を呼ぶ声。それで、自分が一人きりではないという安心感を得ることができた。
「紗耶!」
 声が大きくなる。
 すぐ耳元で、叫んでいるような気がする。
「紗耶! 起きろって!」
 ザッ!
 カーテンを開ける音。
 同時に、真白い光が弾けた


831はじめまして名無しさん:04/08/24 14:16 ID:???
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832はじめまして名無しさん:04/08/24 14:20 ID:???
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833はじめまして名無しさん:04/08/24 17:36 ID:???
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