ｵｯｻﾝＸの立ち飲屋４

オッサンとうまくやるつもりはないよ。
ただ見かねてアドバイスに来ているだけ。
アドバイスを少しでも真摯に受け止めればそんな台詞は出ないと
思うけど、まだまだだなあ。
少しも自分の城から出ていない。

かといって女性がたまに何か言ってもオッサンは
女性蔑視が酷いから何も耳に入ってないしね。
オッサンの上司に、ちゃんと言える人がいないんだ
ろうなあ。
まあ今の不況じゃ部下の人間性にまで立ち入って
アドバイスしてやろうなんて人も少ないんだろうけど。

自分だけが自分を評価して、その評価の軸を
他人に押し付け、そこで自足しているのは
オッサン、君のことだと思うよ。
それで何となく御輿に担ぎ上げられてご満悦、
そこで終わっているのでは発展性がないと思うね。
馬鹿ではないだろうから言ってる意味はわかってるんだろうけど
自分で自分を高いところに置きすぎると、
肝心なところでうまく降りられないから注意した方が良い。

これを単なる叩き・煽りとしかとれないのは
少しでも受け入れてしまうとオッサンが自分で
辛うじて築いた城にひびが入りそうで怖いんだろうけど、
別に大した城じゃないから、どんどん壊してもいいと
思うよ。小さな城で自閉してても、いいことないよ。

時には「相手にどうやって返すか」じゃなく自分に
向けられた真面目な言葉には真面目に自分のこととして
考えてごらん。

そして真面目に受け取って考えたことをちゃんと
自分のこととして書いてみること。
そうすれば「いい年してニヒリズムから抜けられない
小言じいさん」「ネタとして面白いおっさん」という
周縁的な存在から、もう少しマシな存在になれると思うよ。

オッサンは他人にいろいろ言うのと裏腹に（あるいは
そうであるからこそ）オッサン自身がオッサンをやたら
高いところに置いているけど、現実は必ずしもそうでは
ないよ。なんとなくお追従的なレスが多いからそう錯覚
したい気持ちはわかるけど、そこで安住していてはまさに
君自身が自分の言葉を裏切っていることになる。

自分を更に高め、拡げていく努力を忘れては駄目だよ・・・。

俺は自分のことを誠実だなんてひとかけらも
思ってないから言うけど、仮にも自身を誠実で
純情であると規定し、公言しているオッサンは、
「自分のできないこと」「できていないこと」を
他人に求めちゃいけない。
誠実であるとは自分の中で誠実であるだけでよい
というものじゃない。他人に対して誠実であるという
ことも当然ある。自分の言葉には責任持たなくちゃ。

たまには酒を飲みながらでもいい、
何か本を読むことで著者の考えを借りるのでもいい、
他人と自分を比べて悦に入るのではなく、自分を
まさに自分自身のこととしてちゃんと見つめる機会を
持つことをお奨めする。

そこでは「誰それよりはわかっている」
「あいつよりはマシ」という考えは捨てること。
多分自分なりの目標というものがあるだろうから
それにきちんと照らし合わせて今の自分がどうか、
ということを内省すること。

それで仮にＯＫであれば今度はそれを他人に
開いて見ること。そこで自分の考えを鍛え
なくちゃいけない。
それで多くの人の賛同を得てやっと初めて
「自分と、あるコミュニティーの中に於いての
自分」というものが肯定される。

そういう作業をきちんとやってみるといいよ。

ネットというのはコテハンを付けていても
基本的には匿名だからそういう開示・考えの
鍛え直し　みたいなことをやっても特に現実で
不利益を被るということはない。

恐れずにやってみてね。

それには今のオッサンみたいに「自分の城」だけで
ふんぞり返ってるんじゃなくて、オッサンの意識に
沿って言えば（つまり事実はそんなことじゃないんだけど）
もっとみんなのところに「降りて」いかなくちゃいけない。
苦手なことだろうけど、やる価値はあると思うよ。
がんばって。