1の肛門に付着している蟯虫一同を代表して私が書き込みをさせて
いただきます。
このたびは、宿主がこのようなレスをしてしまい、 皆様には大変
ご迷惑をおかけしました。
この場を借りて深くお詫び申し上げます。
1の肛門で生活する身として大変心配いておりましたが、この2
ちゃんねるというサイトを知って以来、宿主も少し明るくなったよ
うです。
「今日就職板でね、流通社員がさあ…」 と、
とても楽しそうに蟯虫である私共に話しかけてくれるのです。
おかげさまで宿主の便秘気味の体質も改善され、毎日新鮮な食事に
ありつける次第でございます。就職活動も開始したようです。
どうぞ皆様、1を暖かく迎えてやってくださいまし。
よろしくお願い申し上げます。
1に寄生する蟯虫一同より
1君、我々スタッフ一生懸命探しました。
そしてね、見つかりましたよ、お母さん。
そんでお母さんにね、スタッフが
「1のお母さんでいらっしゃいますか?息子さんが
2ちゃんでスレ立てて荒らしてらっしゃいますよ。」って言ったらね、
「息子が2ちゃんを荒らしてるんですか?」
って言ってその場で泣き崩れたそうです・・・。
そんでな、お母さん今すぐ2ちゃんに行って書き込みたいけども、
お母さん今ちょっと手を怪我してて書き込む事が出来ないそうです。
でも「ずっとここを見てると息子にお伝え下さい。」とだけ言ってな、
その後はお母さん涙で会話にならなかったそうです・・・。
そやからもう荒らすのは止めい。ええな?
ほしたら次のレスでちゃんと荒らした事謝るんやぞ、君。
男やもんな。できるな?
念願のマイホームのためにと片道2時間半の通勤も3年目になろうとし
いた、もう慣れたものだった。
今日も1は疲れ果てた体を吊り輪に託し、薄暗く、動いている割りには
変化の乏しい車窓を眺めている。
2年前に妻が一人娘を連れて出ていってしまった頃だろうか、会社での
ストレス発散になると同僚に「2ちゃんねる」を薦められる。
2ちゃんねるとはインターネットで情報交換をするための「掲示板」の
サイトだ。
始めは愚痴、罵倒、批判をして日頃の鬱憤を晴らせていた2ちゃんねる
も、やがて孤独と背中合わせの生活を送っている1にとって唯一の心
のより所になる事に気づき始める、今では2ちゃんねるに来る馴染みの
常連こそが1の家族そのもであった。
1の降りる駅が近くなるころ、車内には酔っ払いと1だけの姿があっ
た。
1は車内に張ってある広告を見つめながら物思いにふけている。
そんな中突然1は「迷言集」と呟き、2、3秒の
間を置いた後「ッブ!」と噴出した。彼は車内でずっとその日に2ちゃ
んねるの掲示板に書きこむ内容を考えていたのだ。
駅からは徒歩15分、その日の1は普段より早歩きだった。
家につくなり靴も脱ぎ忘れ、そのままパソコンの置いてある居間に向か
う1。PCの電源を入れ、2ちゃんねるにアクセスした1はその日車内
で暖めた傑作をぶつけ始めるのであった。