ビックリマン@( 'A`)っ ◆NewsGaLoo.
★ザ・コア (THE CORE)
http://www.thecore.jp/ ジャンル:SF(サイエンスファクション)
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解説:
ある日…、ペースメーカーを装着した人が一斉に死んだ。同じ頃、方向感覚を失った鳩の群が次々に建物に
衝突して死亡した。また同じ頃、地球に帰還しようとしたスペースシャトルが突然コントロールを失った。
後に地球を襲う恐ろしい異変は、このような怪現象で最初の姿を現した・・・
これらの現象を調査していた地球物理学教授のジョシュ・キーズ博士(主人公)は恐ろしい事に気がついた。
なんと地球の外部コアが回転を止め、地球から磁場が消滅してしまったのだ…。このまま地場が回復しなければ、
あと1年以内に全人類は滅んでしまう。残された手段はたった一つ。地球の内部、地下1800マイルまで突入し、
外部コア内で1000メガトン級の爆発を起こし、強制的に外部コアを再び回転させるのだ…。
※地球の自転が止まった、というバカ話ではないです。あくまで地球内部の液体の話。
地球内部で回転(回流)している ドロドロの「外部コア」が止まっちゃった、という話です。
フィクションではなく、科学的考察による事実(fact)を元にした「ファクション」なんだそうです。
(続く)
(続き)
ただ、磁場が逆転したところでどのような影響が発生するのかは判明しきっては居ません。一説によると
磁場がなくなると太陽風、宇宙放射線が地表に降り注ぎ、映画の通り文明が滅びると言われています。
(図解:
http://www.planetary.or.jp/image/earth_04.jpg) しかしまた別の説によると、渡り鳥が方向感覚を
失うくらいで済むのではないか?とも言われています。
で、科学的考察の結論。
■あり得る事
・コアの流れが変わって、磁場が逆転する
・その影響で鳥さんが方向オンチになる
・アメリカが世界のリーダーを気取る
・アメリカだけが情報を独占したがる
■あり得ない事
・レーザーで岩を“消滅”させる方法
・圧力がかかればかかるほど丈夫になる夢の素材「アンオブタニウム」
・アメリカだけが異変に気づく
・他の国が異変に気づいたあと、アメリカだけが情報を独占できる
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ここまで、適当に調べて書いただけなので、質問は専門家さんが居そうな板でやってみてください(^^;
(続き)
感想: ※ネタバレ要素あり。しかしストーリー展開には影響なしです。安心して見てください。
まず、面白かったです!素直に最初に書いておきます(笑) 見た感じ、設定からなにから全て映画「アルマゲドン」
のパクリっぽいですが、そうじゃないみたいです。むしろ、「アルマゲドンに対する挑戦状」だと俺は感じました。
アルマゲドンを意識しまくりのストーリー、セリフ、設定。そこまでやるか!?という感じ。アルマゲドンを見てから
見に行くと面白さ倍増かもしれません。
例えば、最初の方で登場するスペースシャトル。アルマゲドンではなぜか重力があったスペースシャトル内部。
この作品はちゃんと無重力として描いてます。しかもこのスペースシャトル、ディテールが結構細かい!動きや描写
内容をわざわざアルマゲドンと同じようにしてるのですが、アルマゲドンよりかなり細かいです。そして、このスペー
スシャトル、せっかく登場したと思ったらもう既に地球に帰還しようとするシーンで、しかも操縦不能になってしまって
最後は不時着。うーむ。なかなかやるナァ(笑) 最初にスペースシャトルをこういう形で登場させることで、アルマゲ
ドンに対する対抗意識をビリビリ感じずには居られませんでした。
主人公が地球の危機を説明するシーンでも「我々は宇宙にも行ったじゃないか」→「ハァ?宇宙なんて空っぽだ!
地球の内部の圧力を知ってるのか!?」と言い返すシーン。いやはや…、ニヤリとしちゃいましたよ。そうですか、
宇宙なんてたいしたことないですか。 そうですよね、あんな古い映画に負けてられないですよね(笑)
他にもとにかくアルマゲドンを意識しまくりでした。アルマゲドンではただの切削機械だったのに対し、今回は岩石を
消し去るすげぇレーザーを発明しました。そしていざ、アに向けて出発するシーンも「盛大な見送りがないな」なんて
言わせてみたり、フランスではなくイタリアを爆発させてみたり、アルマゲドンではフランスの爆発ですら動かなかった
「雲」も、今回の爆発ではちゃ〜んと雲を真っ先に蒸発させてみたり。ネタバレになってしまうので書けないのですが
後半のシーンでもかなりアルマゲドンを意識したシーンが出て来ます。しかもそれぞれのシーンの結果が微妙に
アルマゲドンと違うところがミソ。
(続く)
(感想続き)
何よりも、アルマゲドンと違い「お涙頂戴」なシーンが少なかったのがいいですね。素敵な音楽と親子の愛情ドラマで
無理矢理泣かそうとしていたアルマゲドンよりも、SFXとしての要素だけで見せようとした心意気が(・∀・)イイ!
また、アルマゲドンが、強烈にたくましく正しいリーダーが一人でヒーローになる話だったのに対し、ザ・コアは
一人一人が我々と等身大の弱い人間であり、それぞれ別々のシーンでヒーローとして輝くという設定なんです。
細かい人間ドラマがアルマゲドンよりずっと面白いんですよね。一人一人をちゃんと描いていると思います。
全てを含めた総合評価なんですが、俺はアルマゲドンに勝利したと思います。
で、さんざん誉めたあとに、どうしてもダメだった点…。
アルマゲドンとの対比を色々書いたのですが、やっぱり結局は発想が宇宙と地球基地の設定から抜け出せてないん
ですよね。どんなにアルマゲドンに挑戦したくても、宇宙とヒューストン基地の関係しか想定できていない。コアに突っ
込んだ主人公らと、モニタを睨みながら働く大量の人々。これはおきまりの宇宙ものの映画のパターンですもんね。
まずは通信。これは宇宙と地球だからできるんですよ。地球内部とは通信できないです。地球の外殻やらマントルやら
コアやらを簡単に突破できる通信技術はいつのまに完成したんですかね。そんなもんがあったらもう通信衛星いらない
ですね。世界に向けて地面を貫通させて通信すりゃいいんですもんね。これはおかしいですね。
あと、コアの動きを感知するセンサー。皆さん必死にモニタの映像を観察していましたが、これ何ですか?(;´Д`)
このコアの動きをモニタリングする装置があれば、最初に博士がギャーギャーわめかなくても、コアの回転が止まった
ことくらいすぐにわかったんじゃないですかね…。これもおかしいですね。
まぁ、このへんがアルマゲドンとは違う致命的なミスですかね。
(続く)
(感想続き)
あとは…、やっぱりアメリカ至上主義みたいなのがどうしてもキツかったですね。アメリカこそがエライ、アメリカこそが
世界のリーダー、という姿勢は変わらずでしたね。アルマゲドンからずっと同じ姿勢。なんで地球を救うのが「アメリカ
合衆国の国防省」なんですかね。国連はどうしたんですか。あっさりアメリカ主導で納得しちゃったんですか。そこんとこ
ホントどうなんですか。勘弁してくださいよアメリカ映画。。。
そして一番悩まされたのが核爆弾に対する余計なナレーション。「まさか核兵器が地球を救うとはね…」というセリフ。
おいなんだそりゃ。それはどっちの意味ですか?核兵器の技術を世界平和に使って欲しいんですか?それとも核兵器
は素晴らしい技術だぜ、アメリカ万歳!なんですか? 後者だったらマジで吐き気。
そしてオマケ。 一番最初のシーン。腕時計。なんですかありゃ(;´Д`) 朝10時半のつもりなんでしょうが、針の位置
がおかしくないですか?あれって、「4時00分」の時計を上下逆さまにしてませんか?(^^; 俺の記憶が確かならば、
短針が10時の位置、長針が30分を指してました。そんな時計はどこにもないですよ、、、。
と文句を最後にちょっとつけておしまい。
DVDをレンタルして見る価値アリ。ヒマだったら映画館の方が面白いかも。音響効果バッチリだし。
あと、一つ質問なんですけど、「小切手でいいか?」っていうセリフ、アルマゲドンにもありましたよね?
ザ・コアでも同じようなシーンで使われていて面白かったんですが、ちょっと自信がないので欄外に。。。
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ザ・コアのレビュー、おしまい
んまぁ、補足するとすれば、良くも悪くもSFモンです。
科学映画じゃないんで、その辺は間違えないで見ると良いです。