感想:
正当な評価を受けられなかった映画です。可哀想。めっちゃイイ作品ですよ。
当時、“広末バッシング”が起こっていたのと、広末涼子があまりにも有名すぎて
映画の内容についてまともな評価が得られなかったんでしょう。今見ると泣けます。
広末について知らない外国人には評価高いです。スペイン、イタリア、スイスで
受賞したりしてます。広末だから…と避けている人はマジで見た方がイイかも。
TBSに公式掲示板があって、そこでの真剣な議論がまたよかったです。本当に
あれでよかったのか?平助のあの態度はあれでよかったのか?直子はあれで
よかったのか?本当にあのシーンはそのままの意味だったのか…?
原作の小説も読みましたが、映画化には原作者の東野圭吾さんも協力(&出演w)
してるんですね。原作よりも明るい映画にしたかった、という話を聞いて納得。
なるほど、原作のラストシーンは絶望感しか残らず、悲惨すぎますからね。
当時は竹内まりやさんの「天使のため息」がCDショップで演奏されるだけで
涙がにじみ出て来ちゃったりして大変でした。それだけショックな映画でした。
男性の視点から見ると納得がいかないかも知れません。俺もそうでした。
でも、1回見て、「なんだそりゃ。かわいそー」なんていう感想で終わってしまった人は、
もう一度、直子(岸本加世子)の視点から見てあげて下さい。直子が愛する平ちゃんの
為に出来ることは何だったのか…。平ちゃんを愛し、平ちゃんが幸せになる為には
どうするしかなかったのか…。 やばい。泣けてきました。
夫婦で見て欲しい作品です。劇場にも原作のファンと思しき中年夫婦の姿が
けっこう多かったのが印象的でした。
オマケ:原作「秘密」 Amazonレビュー
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