ちゃこーネガティブシアターver1.56

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6ちゃこー ◆RedT//0wpg
「リリィ・シュシュのすべて」
監督:岩井俊二

田園風景がきれいな映画だった。
フィルムで撮影されたものではなくHD24pという映画向けに
作られたビデオカメラでの撮影で岩井俊二的にも新しい試み。


この映画を見て思ったことは、中学生の時の実態の分からない焦燥感。
自分自身でもよく分からなかったけど、何かに焦り、何かに不安を抱えていた。
あのころの嫌な記憶、ドロドロした感情を思い出した。
具体的に何に対して不安を持っていたのかすらも分からない。

しかし、漠然とした将来への不安と生きていくことへのストレス、
学校生活の上での点数化、順列化とヒエラルキー、プライド・・・・
そういったものが入り混じって、見えない不安を抱え、それに対して焦っていた。

良い点数、良い成績、良い高校、良い大学・・・・

今考えると、すべてくだらない形のない物。
そんなものの為に失ってしまったもの、失ってはいけないものがたくさんあった・・・・
勉強も点数も必要だけど、それで大切なものを失ってしまっては何も意味がない。

大切なのは自分を見失わないこと。自分の考えを持つこと。自分の価値観を持つこと。
流されない自分のスタイル。

自分の存在をしっかり自分で確認しよう。