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202ブラック ◇jvBtlIEUc6:
漏れも、その人が居ると必ず買うようになった。
買うときに二言三言会話を交わすようになった(漏れだけではないが)
「暑いですね今日はどちらまで?」
「津です」
「お気をつけて・・」
仕事仲間にも評判が良くて、中にはファンになったと言い放つ奴さえいた。
その人(Fさんにしときます)はヤクルトの若手には珍しく(失礼)
髪は染めずに上品で真面目そうな感じでも笑顔が似合う。ただ何となく翳がある。
雨が降っている日、ふだんなら居ないはずだがFさんは珍しく交差点にいた。
「雨ですのに?」
「今日あんまり捌けてないんですよ」と漏れがジョアを受け取ろうとしたとき、
路側を2ケツの原チャが突っ込んできた。
Fさんは慌ててよけたが後ろに乗っていたガキの膝が接触してこけてしまった。
原チャはそのまま信号無視で逃げてしまった、漏れはナンバーを読もうとしたが
そもそもナンバープレート自体が無かった。