★マットを語ろう!★8ケース目

このエントリーをはてなブックマークに追加
552:||‐ 〜 さん
そろそろ、ここら辺でカブト類がなぜ完熟と未熟の両マットを必要とするか推論しとこう。

まず、自然条件下では山になった堆肥だとか腐葉土だとかは存在しない。(あっても希)
では、カブトはどこから腐食系の食物をとるかと言えば、圧倒的に多い、倒木&立ち枯れ。
倒れてすぐの倒木は、微生物が分解できないので、最初にキノコのたぐいが侵入して分解していく。
ほどよく分解されてくると、当然、水分の多い下の方からマット化され土化されていく。
カブトの♀は、この下の方で完熟マット化した部分に卵を産み付ける。
孵化した幼虫は、この完熟状態を食べて育つ。これには理由があって、
まず、内蔵器や体内共生菌が発達していない1令にとって、消化が用意なエサであること。
さらに、完熟状態のものは、微生物由来のタンパク質&アミノ酸が豊富な為、初期成長に重要。
人間でいえば母乳みたいなもんか。そして、この微生物いっぱいの部分を食べることで、
同時に体内菌として必要な微生物も取り込み、内臓に定着させていく。
幼虫は成長していくが、当然、下の方だけだと食べ尽くしてしまう。
だから、未完塾マット状態の上に進んでいくことになる。
都合のいいことに(偶然ではないが)、大きくなった幼虫は、内蔵器や体内共生菌が発達している。
それで、未完塾のものも消化できるようになっている。さらに3令ともなれば、消化・同化能力は最高になる。
同時に、多くの菌体タンパクなどで大きくした体の基礎は、それ以上大きくなれない(加令できない)状態となる。
こうなると、タンパクで骨格的な基礎を大きくするより、糖質で太る(脂肪を付ける)ことで成長するしかなくなる。
だから、未熟マット状態の倒木=タンパクは少ないがセルロース等の糖質は多いエサは、適してくる。
野外でも、国カブ3令が立ち枯れの上の方まで食い登ってきてるのは普通に見られるが、1令はそんなことはない。
こうして、大きくなった3令終期には、蛹になる場所が必要になる。
だから、再び、下へと=完熟マット状態のところへと序所に、くい下がっていく。
この時、角を発達させる必要があるので、再び完熟系のタンパクに富んだものが必要になるのでは?
と思っている。
(あるいは、肥満になりすぎた体に対する調整か? 羽化不全や羽パカにならない程度に脂肪を落とすのかも)
オオクワと大きく異なる所は、全幼虫期間での移動範囲の大きさだろうと思う。
だから、その移動範囲の大きさに合わせ、幼虫の成育段階でのエサの要求はも異なるように仕組まれていると思う。

単なる推論じゃねーかとか言わんでくれよ。こんなことを考えながら、飼育するから楽しいし結果に繋がるんだかさ。