カテナの開発手法Lyee その3

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359改革派
要件を明らかにする事についての議論が多いので、一言。
Lyeeは、要件を明らかにする事は扱っていません。
画面・帳票等、と共に、そのデーター項目と、データー項目の論理定義を要件として
情報システムを開発する方法です。
従って、画面・帳票と其のデーター項目、論理定義を明らかにする為に、どのような方法を
方法を用いても良いのです。
これまでの方法で明らかにしても良いし、画面・帳票とその単語を明らかにするだけなら
もっと楽な方法にアレンジしても良いと思います。
これまでの方法では、開発が大変だし、保守に至っては更に大変なのは判っている
のですから、使える・使えない、と言ったマイナス思考から、プログラム作成が楽で
保守が楽な方法があるなら、プラス思考で、どう利用しようか、と考えては
いかがでしょうか。

情報システムを構築する場合、システムが人・物・金が企業目的に添い、効率よく運営される
事が目的の本質と仮定しますと、次の事を明らかにする必要があります。
・企業目的に添うシステムとは、どのようなシステムか。
・そのシステムを実現するには、制度、組織、仕事の仕方、更に、バランスシートの
 在り方、損益計算書の在り方、をどのようにすれば良いか。
・そのシステムを支える為に、どのような情報システムが必要か。
やっと、情報システム構築の話になり、次の事を明らかにします。
・新たな業務運営の方法・仕組み。
・情報システム実現に採用するアーキテクチャー。
・情報システム運営の方法。
・新たな業務運営で使用する情報(=画面・帳票、データー項目)
ここまでの手順を教える方法は多々あります。
多々ある方法を使用すれば良いと思います。
問題は、この後の工程です。一般には外部設計の中工程からです。
・業務運営で出てくる諸条件(工程は明らかになっています。)の洗い出し。
・諸条件で採るアクション
次に
・諸条件をプログラムレベルにする。
・諸条件で採るアクションをプログラムレベルにする。
更に
・データーベースを想定する。(この段階では固まらないので、想定と記述)
次の工程でプログラム仕様書を記述する。
これで、ようやく、プログラム作成に入れるわけです。

諸条件とアクションを整理しています。
この整理は、業務全体の整理では無く、情報システムに取り込むべき条件を整理しているので
不要とは言いません。
プログラムの作り方が、処理順序を必要とする作り方なので、整理の仕方も処理順序を
意識した整理の仕方をせざるを得ません。
プログラムの作り方が、処理順序を意識しなくても良いなら、整理の仕方は、処理順序を
意識せずに唯、整理するだけで良くなります。

プログラムレベルにする為の整理は、単にデーター項目単位に行えば良くなります。

改めて、プラス思考でお考えになってはいかがでしょうか。