汚物工事
キャバを母に持つ少年時代、ゆえに「お客様を喜ばせる仕事」に首をつっこむ。
ホテルマンを経験したのち、ホテルマン専門学校に通う。
しかし同僚は、お客さまではなく、上司にへつらうばかり。嫌気がさして飛び出す。
地元で場末の店に勤めていたら、実力とは無縁の、縁だけで大社長に(互いに酔い潰れて愚痴をこぼしあう)で意気投合。
名門大卒しかとらない会社だったが、社長の推薦で「低学歴社員第一号」に。
入社三ヶ月で、その口車を行使して4000万の仕事をとってくる強運で四面楚歌ながら頭角を現す。
しかし社長が急逝。矢継ぎ早に企画を連投。100個提案してダメだったら退社すると稚拙に豪語し、見事全滅して当てつけの退社。
仲間三人集めて200万の資金から設立するがすぐに火の車。
「携帯コンテンツで日本一になる」と掲げ、倒産した過去のゲームソフトの著作者に押しかけて、
「ファンだったんです」パターンで無節操に機嫌をとって権利をこぎつけ、2003年に軌道に乗る。
ゲーム内容は陳腐で悪評高いが、「月額300円なら」というユーザーの脆さに付け込んで、適当ゲームの乱発。
三年で公開。
世話になった、顔の広い著作者に「プログラマー20人紹介して下さい」パターンで、臆面もなくM&A連発。
ゲームの「ゲ」の字も知らない分際で、
なんちゃってゲームを作らせては、さして更新もせずにダラダラと月額料金の巻き上げ。
肝心のゲームも、いちいち新機種でなければ規格外につき、携帯メーカーとの闇取引説が濃厚に。
懲りずにM&Aを無理強いし、お人よしで団塊の著作者から権利を巻き上げる習癖は変わらず。
イケメン社長と囃し立てられ、ヒルズ族で、次世代を担う社長100人に数えられてのぼせ上がる、勘違い成り上がり。
そして、肝のコンテンツはなおざりで、プログラムもM&A陣任せ。
ユーザーへの還元もコミュニケーションも手を抜きつつ、株主・取引先に色目を使うだけのカウントダウン男。
こんな男に、月額300円も寝かせてやる必要はない。
どんどん解約し、女性社員に見限られればいい。第二のホリエモン確定。
この強運と口車しか取り柄のないカッペは、燃えないゴミの日に棄ててしまおう。