【技術】遺伝子迅速検出法「RT-SmartAmp法」を適用してインフルウイルスの検出感度を100倍に 約40分でウイルスの型を正確に判定―理研
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1327790176/ One-step detection of the 2009 pandemic influenza A(H1N1) virus by the RT-SmartAmp assay and its clinical validation
Yuki Kawai, Yasumasa Kimura, Alexander Lezhava, Hajime Kanamori, Kengo Usui, Takeshi Hanami,
Takahiro Soma, Jean-Etienne Morlighem, Satomi Saga, Yuri Ishizu, Shintaro Aoki, Ryuta Endo,
Atsuko Oguchi-Katayama, Yasushi Kogo, Yasumasa Mitani Takefumi Ishidao, Chiharu Kawakami,
Hideshi Kurata, Yumiko Furuya, Takayuki Saito, Norio Okazaki, Masatsugu Chikahira, Eiji Hayashi,
Sei-ichi Tsuruoka, Tokumichi Toguchi, Yoshitomo Saito, Toshiaki Ban, Shinyu Izumi, Hideko Uryu,
Koichiro Kudo, Yuko Sakai-Tagawa, Yoshihiro Kawaoka, Aizan Hirai, Yoshihide Hayashizaki, and Toshihisa Ishikawa
PLoS ONE, 2012, doi:10.1371/journal.pone.0030236
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0030236 「感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(J-GRID)」に関する
インフルエンザ研究コンソーシアム研究課題公募選定委員会委員
審査委員(◎:主査、○:主査代理)
○押谷 仁 東北大学大学院医学系研究科 教授
神谷 齊 国立病院機構三重病院 名誉院長
◎河岡 義裕 東京大学医科学研究所 教授
喜田 宏 北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター長
永井 美之 プログラム・ディレクター(独立行政法人理化学研究所
新興・再興感染症研究ネットワーク推進センター長)
鈴木 宏 プログラム・オフィサー(新潟青陵大学看護福祉心理学部 教授)
お問い合わせ先
文部科学省研究振興局研究振興戦略官付
http://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/attach/1299839.htm
新型インフルエンザウイルス検出に期待の新技術が登場
−独自開発したRT-SmartAmp 法を適用し、迅速かつ高感度の検出が可能に−
平成24年1月26日
独立行政法人 理化学研究所
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2012/120126/detail.html 今後の期待
21世紀は感染症の時代ともいわれ、国際的な交通網の発達とともに感染症の世界規模での拡大が懸念されてい
ます。2009年、世界中で感染拡大した新型インフルエンザ2009 pdm A/H1N1ウイルスの出現は、近代社会における
感染症の脅威に警鐘を鳴らすこととなりました。特にわが国では、インフルエンザ治療においてタミフルを広く使用し
ており、タミフル耐性ウイルスが出現する可能性が極めて高いことが予想されます。また、アジアを中心に世界15カ
国で鳥インフルエンザH5N1亜型のヒトへの感染が発生しています。早期診断・早期治療は患者の生死を分けるばか
りでなく、社会・経済活動全体に対する影響を最小限にくい止めるために重要です。今回の臨床研究は、理研オミッ
クス基盤研究領域が開発したRT-SmartAmp 法が医療現場で短時間に高感度で特定のインフルエンザウイルスを
検出できることを実証しました。その検出方法の原理は、タミフル耐性ウイルスや新規の変異ウイルスの検出にも応
用することができます。現在、石川上級研究員は文部科学省・感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(J-
GRID)インフルエンザコンソーシアムのなかで、鳥インフルエンザH5N1亜型ウイルスのRT-SmartAmp法による迅速
検出法を開発しています。このように将来懸念される新型パンデミックインフルエンザウイルスの蔓延防止に役立つ
新しい診断方法として貢献することが期待できます。
>現在、石川上級研究員は
文部科学省・感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(J-GRID)インフルエンザコンソーシアム
のなかで、
鳥インフルエンザH5N1亜型ウイルスのRT-SmartAmp法による迅速検出法
を開発しています。