■上海の鳥から検出されず 感染ルートの解明難航か
中国農業省などは10日までに、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が相次ぐ上海市の市場や飼育場の家禽類から
7千以上のサンプルを調査した結果、H7N9型は検出されていないと明らかにした。中国紙、新聞晨報などが伝えた。
世界保健機関(WHO)は食用の生きた鳥から人に感染した可能性があるとしたが、感染源や感染ルートの特定につながる情報は
依然として限られており、調査は難航している。
上海市当局は11万羽以上の食用の鳥を殺処分するなど感染阻止に躍起になっている。しかし、9日も、市内で男性(77)ら
2人の感染が新たに確認されており、予断を許さない状況が続く。
上海周辺の湿地帯は渡り鳥の重要な休息地。中国政府はウイルスが渡り鳥を介して中国に入った可能性にも注目し、
国家林業局は上海で渡り鳥など野生の鳥の調査も実施したが、H7N9型は検出されなかった。(共同)
2013.4.10 08:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130410/chn13041008040000-n1.htm