■国内でも急速に変異=09年「新型」インフル−理研
2009年5月から国内で感染が拡大した新型(当時)インフルエンザは急速に変異し、09年10月
から10年1月のピーク時には約20グループに分類され、このうち12グループが国内で新たに出現
したことが分かった。理化学研究所が関東、関西の医療機関で採取された検体を解析した成果で、
7日までに米オンライン科学誌プロス・ワンに発表した。
09年5月に大阪府の保健所で採取された検体では、ウイルスの起源はメキシコだったが、感染ピー
ク時の起源はニューヨークなどの米東海岸と判明。ピーク時の207検体のうち、3検体が有力な抗
ウイルス薬「タミフル」に耐性がある変異タイプだった。
理研の石川智久上級研究員によると、航空機や新幹線などの交通機関で人が活発に移動している
ことが変異ウイルス流行の背景にあるとみられる。「新型」と同じA型だが、亜型がH5N1の高病原性
鳥インフルエンザはヒトが感染した場合の致死率が高く、今後の大流行が懸念されており、病院で簡
単に早く検出できるキットを開発中という。(2011/05/07-17:10)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011050700238