■インフルサーベイ見直しで事務連絡―厚労省
新型インフルエンザの流行が沈静化していることを受けて、厚生労働省は3月26日、インフルエンザ
サーベイランスの見直しに関する事務連絡を各都道府県などにあてて出した。それによると、入院患者
の全数把握と死亡例の即時報告は廃止し、今後は「インフルエンザ重症サーベイランス」として、重症
例と死亡例を週1回、都道府県が厚労省に届け出ることになる。29日から運用する。
インフルエンザ重症サーベイランスの対象になるのは、急性脳症、人工呼吸器装着、集中治療室入室
と死亡。入院医療機関でこれらを確認した医師は、所管の保健所に対し連絡を行う。保健所から報告を
受けた都道府県は、月曜日から日曜日までの情報を1週間ごとに確認し、毎週火曜日までに厚労省に
報告する。
医療機関などでの集団発生を把握する「クラスターサーベイランス」は31日まで運用、その後は当面
休止する。
一方、インフルエンザ定点医療機関の患者報告による「インフルエンザサーベイランス」や、ウイルスを
検査して、流行しているインフルエンザの型などを確認する「ウイルスサーベイランス」、学校などの休校
数などを把握する「インフルエンザ様疾患発生報告」は継続する。
事務連絡ではこのほか、発熱相談センターや発熱外来の設置などについて、各都道府県などが継続の
有無を判断しても差し支えないとしている。
更新:2010/03/26 23:10 キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/26947.html ■新型インフル監視体制を縮小 集団発生の観測休止 2010年3月27日15時30分
厚生労働省は26日、新型の豚インフルエンザの集団発生の観測を当面休止すると発表した。すべての
入院患者の報告を都道府県に求めることもやめ、重症者や死亡者に限るとした。流行が落ち着いている現
状を踏まえて決めた。
同日付で都道府県などに通知した。ウイルスの変化の調査や学校・学級閉鎖の報告、ワクチンの接種態
勢は継続する。厚労省は「再流行が生じる可能性なども想定し、引き続き流行状況を注視して欲しい」と呼
びかけている。
一方、国立感染症研究所は最新の1週間(3月15〜21日)に全国約5千の定点医療機関を受診したイン
フルエンザ患者は、1医療機関あたり0.41人(前週0.51人)だったと発表した。全国的な流行期であること
を示す「1人」を3週連続で割り込んだ。ほとんどが新型インフル患者とみられている。
asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/0327/TKY201003270152.html