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オランダの研究者たちが新型インフルエンザウイルスの重大な毒性に関係する突然変異を発見
カナディアンプレスメディカルレポーター、ヘレン・ブランスウェル 2009年9月30日
http://www.google.com/hostednews/canadianpress/article/ALeqM5j6_E3QLV3fZErFPKqoBzutBeiWdA トロント発:オランダの科学者達は、オランダでみつかった数例の新型インフルエンザウイルスから、多くのウイルス学者が
ウイルスに更に重い症状を引き起こす能力を与える変異として恐れている重要と思われる突然変異を発見したと報告した。
しかしながら火曜日に研究者たちは、今までのところ調査結果からはこの突然変異が新型H1N1ウイルスをより病原性の
高いものにすることをうかがわせていないと述べた。
ウイルスのPB2遺伝子の627番目の場所で起る変化は、インフルエンザウイルスが複製する能力を増大させることで知られて
いる。延長されたウイルスの複製はより重い病状を引き起こす。この突然変異は、20世紀に流行を引き起こした3つのインフル
エンザを含む、ヒトインフルエンザとして知られるすべての型から見つかっている。
「誰もがこの突然変異はこれから、新型H1N1ウイルスの複製に大きなインパクトを持つと予測しました。」とロッテルダム、
エラスムス医療センターの分子ウイルス学者であり、このレポートの著者の1人であるロン・フォウチャー博士は述べた。
「もしあなたが3ヶ月前に質問していたら、私はこのことに車を賭けていたでしょう。しかし、皆が(毒性が)増大することを確信
していたので、誰も賭けには乗らなかったのです。」
もし彼らが賭けていれば、フォウチャーのSUVからキーを奪うことが出来ただろう。
変異したH1N1ウイルスに感染した患者と感染が疑われた患者、併せて3人の患者の何れもが軽い症状を経験しただけだった。
そして、研究室でこの遺伝子の変異を合成したH1N1ウイルスに感染させたフェレットもより深刻な症状を経験しなかった。フェレットは
ヒトインフルエンザの標準的な実験動物だ。
「得られた情報は、現在のところ毒性が増加したという兆候を示していない。」とオランダ国立公衆衛生協会伝染病研究室のウイルス学
チーフ、マリオン・クープマンズ博士は述べた。
「これは、注意すべきこととして教科書に載っている突然変異ではありますが、どういった影響をこれらの(H1N1)ウイルスに与えるのか、
実際のところまだわからないのです。」
クープマンズ、フォウチャーと研究メンバーは、伝染病発生の早期警戒システムとして役立っているウェブサイトでありメーリング・リストで
あるProMEDを通してこの意外な発見を発表した。この発表は伝染病領域の科学者や公の衛生官らによって詳しく吟味されている。
オランダの科学者らは、オランダ北部の西フリジア諸島で7月中旬から8月中旬にかけて伝染したと思われる、この変異を持った2つの
ウイルスが見つかったと報告した。この場所はオランダとドイツのキャンパーに人気の目的地だ。
突然変異を起こしたウイルスの一つは、この場所に滞在し8月9日に発症した男性から回収された。2番目のウイルスはこのキャンプ地に
滞在していなかったが、姉がその時期に滞在していた少女から発見された。彼女の姉も病気に罹っていたが、検査の為に彼女から回収された
試料はない。クープマンズは、有効な仮定としてキャンプに行った姉もこのウイルスに感染したと考えられると述べた。
【続く】