【重症患者 治療優先順位検討を】
9月26日 4時19分
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015716111000.html 新型インフルエンザの流行がピークになると、医療機関によっては、ICU=集中治療室の
ベッドが足りなくなるおそれがあることがわかり、厚生労働省は、多くの重症患者が訪れた
ときには、治療の優先順位を検討するよう呼びかけることにしています。
厚生労働省は、新型インフルエンザの患者が入院できる全国の医療機関について、その
ベッド数と、今月1日からの1週間にどれだけのベッドが使われたかを調査しました。
その結果、全国の医療機関のICU=集中治療室のベッド数、あわせて10813床のうち、
使われていたのは77%に当たる8336床で、空きベッドの数は2477床でした。一方、
流行がピークになると4万6400人が重症になって入院し、10分の1に当たる4640人は
人工呼吸器が必要な重症になると想定されていることから、ピーク時には、人工呼吸器が
必要な重症患者の数がICUの空きベッドの数を上回り、医療機関によっては、ICUの
ベッドが足りなくなるおそれがあるということです。このため、厚生労働省は、今回の
調査結果を都道府県に周知するとともに、流行のピーク時に多くの重症患者が訪れたときには、
医療機関ごとに治療の優先順位を検討するよう呼びかけることにしています。