【オーストラリア 危険なワクチン戦略】
ttp://www.abc.net.au/news/stories/2009/08/20/2662321.htm オーストラリアの感染病協会によると、ワクチンを分割使用するためのマルチドースバイアルは、
感染症を伝染し、HIVや肝炎を広め、死さえ引き起こしかねないことが分かっているという。
連邦厚生相ニコラ・ロクソンによると来週、200万回分のワクチンが手に入り、免疫プログラムは
9月中旬までに開始される予定である。
伝染病の医師たちは、豚インフルの脅威は去り、緊急の大規模な予防接種は必要がないという。
過去発生した問題と関連があるされる、マルチドースを使って大規模な予防接種を実施するのは、
あまりに性急で、社会に対する配慮が足りないように思える、と感染病協会理事長トム・ゴットリーブ博士。
マルチドースバイアルとは医療従事者が、針を使って、小瓶から1回分以上取りだすことをいう。
トム・ゴットリーブ博士「ワクチンが細菌で汚染されていた事が、過去にあった。ワクチンの中で
細菌は成長し、患者が注射を受けた際、細菌に感染していたかもしれない。現在では、そうならないよう
防腐剤が使われているが、それでも予防接種が正しく行われなければ、患者からウイルスが伝染される
可能性がある。確かに、HIV、B,C型肝炎などの患者間の感染例があり、それが我々が懸念するところである。」
伝染病の医師グループは、のジム・ビショップに考え直すよう手紙で進言した。
手紙の中で、医師たちは、WHOがシングルドースバイアルの使用を推奨していると指摘した。
製薬会社CSLの代表レイチェル・デビットは、シングルドースバイアルでは長くかかりすぎ、
十分な数を生産できないという。また、ワクチンをロールアクトするために、数多くの薬剤充填済み注射器
を注文する必要があり。バランスを考えるとマルチドースバイアルは完全に正当化される。
「マルチドースを使うと安く実行できますが、金を節約するためではありません。多くの人に素早く
予防接種するためであり、インフルエンザの流行を食い止める最良の機会であるからです」
しかしゴッドリーブ博士は急ぐ必要はないという。
当初恐れられていた程、豚インフルが関与した死亡例は多くなく、流行は最早、収まってしまっている。
「我々の社会では、全ての市民によって予防接種は支持されており、極めて効果的な戦略である予防接種の評価
を傷つけることなどできない。しかし、2、3ヶ月前にあった緊急性は、最早存在しない。より慎重なアプローチ
を取るべきであり、シングルドースバイアルを使った方が良い」
しかし論争の結果、主任医療官ビショップは心変わりしなかった。まだロールアウトにサインはしていないが、
マルチドースを使用することは明言した。