アスペルギウス・フラバスの発生条件と、アフラトキシンの産生条件を
温度と湿度の点から調べてみた。
結論から言うと温度は割と高温を好む。12℃から48℃以上まで生育可能。
湿度は、菌類にしては低めの湿度を好む。
アフラトキシンを産生するのは温度が30℃前後、湿度95%以上の条件の
時です。生育条件にあわない環境になると胞子になって越冬します。
アスペルギウス・フラバスの生育条件
文献 生育温度 好適温度 水分含有量
A(佐賀果実試) 15〜45℃ 30〜35℃ NA
C(AF.org) 12〜48℃ 37℃ 乾燥を好む
D(日原研高崎) NA NA 20%以上
E(ルイジアナ州) 48℃以上も可能 NA −35MPa
I(神奈川県衛研) NA 35℃ NA
L(ジョージア州) ?〜37℃ 27〜30℃ 湿ったろ紙に包む
参考 コウジカビの生育条件
H(食農教育) NA 30℃ 湿度90%以上
J(神戸市環保研)10〜43℃ NA 0.77〜0.78Aw
参考 ユーロチウム(好乾菌の代表)の生育条件
G(東京都衛環食) NA NA 0.70〜0.85Aw
F(高島) NA NA −40MPa
参考 一般的なカビの生育条件
F(高島) NA NA −4MPa
水分含有量については、食物の中の水分活性量を計る(単位Aw:1=100%)
或は、菌や感染する穀物などの水ポテンシャル(どのくらいの圧力で対象から
水が搾り出されてくるか。単位はMPa:メガパスカル)を調べるのが正しいの
で相対湿度(%)で表示しているデータは参考程度。
この二つの単位を比較することが出来ないのですが、ユーロチウムのAwとMPa
を
一般的なカビの生育条件に比べて、
アスペルギウス・フラバスが乾燥に強いことはわかります。
次、お願いします。