【新型】鳥インフルエンザ総合スレpart9

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523名無しさん@お腹いっぱい。
例のサイト8月10日の記事より ttp://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2008/8tukino1.html
★鳥フルについて判っていることがよくまとめられているので、転載します。

WHOの研究者、フレデリック・ハイデン氏等が、H5N1鳥インフル発病者に関するこれまでの記録や学会での
発表をまとめて、その分析結果を報告した。論文は、New.Engl.J.Medに発表された。(2008年1月17日)

 ・H5N1鳥インフルウイルスは、現在10系統に分かれている(クレード)。
 ・クレードによって人に対する病原性が異なっている可能性が高い。3系統のクレードが人に感染を生じて
  いる。クレード2.1はインドネシアで蔓延していて、クレード2.2はロシア、ヨーロッパ、中東、アフリカへ
  拡大している。
 ・生存率は国によって異なるが、ウイルスのクレードによる違いか、発見の早さによるのか不明。
 ・早期の症状が曖昧な場合も多く、そのため抗インフルエンザ薬の投与が遅れているケースが多い。臨床医
  の力量が試される結果となる。
 ・抗インフルエンザ薬は48時間以内に投与されないと効果の発揮は薄いが、それでもこれまでのデータを
  見る限り、タミフルを投与された患者の方が生存率が高い(投与時期に関わらず)。
 ・90%の患者が40歳以下で、患者の年齢の中央値は18歳。
 ・中高齢者での発症数が少なく、また死亡者数も少ないが、いくつかの研究報告では、15〜20%の高齢者の
  血液にH5N1ウイルスに対する抗体が認められる、とされる。しかしハイデンは、それが高齢者の発症率の
  低さの原因であるかどうかは不明としている。
 ・6例の妊婦の発症例があるが、4例は死亡し、2例は生存している。生存例では自然流産を生じている。
 ・感染地域への旅行者での発症例はない。
 ・2003年から2006年まで米国で感染地域からの帰国者で、体調不良を呈した41人を経験し、そのうち
  27人がCDCのH5N1鳥インフル感染のクライテリアの疑い例に合致した。しかし検査での陽性例は出て
  いない。
 ・カンボジア、中国、タイ、ナイジェリアで家きん殺処分の従事者、家きん市場の労働者、保健医療従事者を
  対象とした抗体検査が、7つの研究で行われたが、合計対象者数1100人中、抗体が陽性だったのは1名
  のみだった。
 ・専門家達はこれまで発症している事例は、感染者の中の一部分(氷山の一角)と捉え、軽症例が多く存在する
  と考えたい気持ちでいるが(そうならば致死率は非常に低くなる。1割以下?)、上記研究結果は残念ながら
  それを否定している。
 ・2人またはそれ以上の発症者が生じた集団発症(クラスター)事例が、人発病者の発生を確認した国の中で
  10ヵ国で認められ、その総数は発病者全体の四分の一に相当する。
 ・クラスターの中で人人感染が起きた事例の有無について、現在WHOは調査中であるが、明確な見解を保有する
  にいたってない。
 ・クラスターの中で90%以上が血縁者間での発病なので、遺伝的素因が感染に関係していることが疑われている。
 ・人発病事例の四分の一が感染源が不明。
 ・環境の中で感染した可能性。
 ・何人かにおいて、単に家きん市場を訪れただけが感染の原因とされている。
 ・数人で呼吸器症状を呈する前に下痢がみられている。そしてウイルスが便中から検出されている。しかし消化器
  から感染することがあるのか否かは不明。