Q.
消毒用エタノールを小さい容器に入れて持ち歩きたいのですが、容器はどんなものが良いですか?
A.
アクリル樹脂製は透明で綺麗だけど絶対ダメ。突然割れることがある。
PETは手軽だが止めたほうがいいかも。
ポリエチレン(PE)製やポリプロピレン(PP) は基本的に大丈夫だが、何か別の化学薬品が
入っていた空スプレーボトルを流用すると、素材に添加物などが含まれていて、
それが溶け出す可能性もあり危険。
ハンズや無印他のPE素材だけの詰め替えボトルは大丈夫。
100均でも売っているガラス製の香水アトマイザーも大丈夫。
※香水アトマイザーが全てガラス製という訳ではありません。材質をよくチェックしてください。
Q.
マスクが手に入らないので、消毒用エタノールをスプレーして再利用しても良いですか?
A.
マスクのフィルタは高密度繊維で作られている。
これを消毒できるほどのエタノールをぶっかけると膨潤し、乾燥したときには繊維間の隙間が
開いてしまい、フィルタ性能ガタ落ち。
人間の呼気によっても湿気るが、消毒できるほどのエタノール液量とは比較にならない程度。
Q.
無水エタノールを買いました。濃度が高すぎて消毒に向きませんか?
A.
無水エタノールは99.5vol%以上。そのままだと消毒に向きませんが、希釈する事で使えます。
無水エタノール400mlに対し精製水100mlで、消毒用エタノール500ml弱が出来ます。(〜80vol%)
無水エタノール4本と精製水1本で、消毒用エタノール約5本が自作できます。
Q.
手指消毒剤は市販のものならどれでもいいの?
A.
いいえ。どれでもいいわけではありません。ウイルスに対して有効な成分を有効な量含んだ商品と、
そうでない商品(細菌に対して効果があるがウイルスに対して効果がないタイプ)があります。
特に手指洗浄剤で多いものが「塩化ベンザルコニウム」を主成分としたジェルです。
この薬剤は、細菌に対しては効果的ですが、インフルエンザウイルスに対しては弱い効果しかありません。
にもかかわらず、多くの店舗で「ウイルス対策用」として販売されており大変紛らわしいので
注意が必要です。
<エタノール含有率が50 vol%未満>
各社/逆性石けん(エタノール含有せず)
各社/オスバン(エタノール含有せず)
ピジョン/消毒洗浄ジェル (電話確認済み)
小林製薬/薬用ウィルテクト
http://www.kobayashi.co.jp/cgi-bin2/qa/detail.pl?goods=723&id=5 ライオン/キレイキレイ 薬用泡で出る消毒液 (電話確認済み)
http://www.lion.co.jp/ja/support/faq/category02/q04_16.htm Q.
かばんに消毒用エタノールをシュシュっとスプレーすればウイルスは死にますか?
A.
ファ×リーズ感覚でスプレーする程度では効果がありません。
消毒用エタノールの使い方は、洗面器などを使用してドボンとつけるか、
布やキッチンペーパーにたっぷり浸して念入りに拭き取るかどちらかです。
前者はコストの関係で厳しいと思われるので、家電製品や携帯電話は後者の方法、
かばんや洋服などで洗えるものは水洗い、洗えないものは
http://www.yakuhan.co.jp/di/qa/pdf/Q67.pdf を参考に、時間を味方にして下さい。
隔離しておく際、室内空調などでウイルスが飛散しないようにゴミ袋や衣装ケースに
いれておくとよいと思われます。