防犯カメラ:新宿・歌舞伎町に50台 24時間撮影スタート
全国有数の歓楽街で犯罪発生率も高い東京都新宿区歌舞伎町をカメラで監視する警視庁のシステムが27日、稼働した。600メートル四方の地域に50台のカメラが設置された。
警視庁によると、同地区の00年の刑法犯の認知件数は1886件で、1平方キロメートルあたりの発生件数は都内平均の約40倍。
カメラは区役所裏からコマ劇場周辺の歌舞伎町1、2丁目地区の街路灯やビル壁面に約2億円をかけて設置された。年間維持費は約1億2000万円だ。
新宿署にある14台のモニターで24時間監視して、事件発生に瞬時に対応する。
また、映像は1週間保存され、凶悪事件などの捜査に役立てるが、プライバシーに配慮し事件に無関係の映像は1週間で破棄されるという。使用状況は、毎月、都公安委員会に報告される。
この日は、けげんそうにカメラを見上げる通行人の姿が目立った。コマ劇場近くの薬局の女性店員(50)は「外国人も多く、ビルの入居者も誰なのかわからない状態で、犯罪も多い。夜間の防犯効果に期待したい」と話す。
一方、風俗店の呼び込みの男性(22)は「監視用に使われると困る」と漏らした。
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