★本日の”おクスリ”ニュース★

精神分裂病治療薬「ジプレキサ（Ｒ）錠」発売

日本イーライリリー株式会社は６月１日に薬価基準に収載される、抗精神病治療薬「ジプレキサ（Ｒ）錠」（一般名：オラ
ンザピン）を６月４日に発売することを発表しました。
日本イーライリリー株式会社専務取締役、ヨーグ・オステルターグ医
薬品営業マーケティング本部長は、「生活に大きな障害をもたらす精神分裂病に苦しむ日本の
患者さんに朗報をお届けできることをうれしく思います。ジプレキサは日本の審査当局にその
優れた安全性を評価されました。安全性と有効性はすでに世界で認められており、日本でも発売後、
その有効性が評価されると確信しています。ジプレキサの特徴である、優れた有効性、重篤な
副作用発現頻度の少なさ、高い安全性とともに、１日１回投与という簡便性は、患者さんが病気
をコントロールしつつ、社会の中で自立した生活を送ることを可能にする、と信じています」
と述べました。
精神分裂病は脳の疾患で、幻覚、妄想といった“陽性症状”と、感情の平板化、意欲の消失、
抑うつなど“陰性症状”を特徴とします。従来の薬物治療は陰性症状には効果があまりなく、
錐体外路症状といわれるコントロールできない振戦や筋肉のこわばりといった副作用を伴って
いました。患者さんはしばしば錐体外路症状のために薬の服用を止めてしまう、ということも
報告されています。
米国では精神分裂病治療、双極性感情障害における急性躁病の短期治療および、精神分裂病の
長期維持療法の適応が承認されています。１９９６年の米国での発売以来、全世界９８カ国で
承認され、６００万人以上の患者さんに処方されています。

★期待できそうです