感動するコピペを張るスレin薬・違法板

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458おっお ◆BooOooOTUo :2011/03/15(火) 15:42:22.14 ID:xAwYF9bIP
589 :専守防衛さん :2006/03/01(水) 14:44:13
半狂乱の私も足を挟まれて動けない事に気づきました。
動けない私は叫ぶしかなかったのです。

追突から時間にして1〜2分でしょうか。
いきなり運転席側の変形したドアを無理やり開けてくれた人たちが居ました。
緑色のヘルメットに迷彩服の数人の自衛隊員。
私の足が挟まれているのを知った後、何やらバールのようなもので運転席をこじって、
後ろにずらし私を出してくれました。
「息子が助手席の足元に挟まれてます!助けてください!」
お礼の前にそう叫んでいました。
すると若い隊員さんは運転席同様、助手席シートを無理やりはずし、
潜り込むように助手席に入っていきました。
他の隊員さんと大声で作業指示しながら懸命に救助されていました。
数分でしたが私にとってはとんでもなく長い時間に感じられました。
そして息子は挟まっていた車体から外に助けていただきました。
459おっお ◆BooOooOTUo :2011/03/15(火) 15:44:58.95 ID:xAwYF9bIP
590 :専守防衛さん :2006/03/01(水) 14:53:28
と同時に救急車と工作車が到着。
息子は救急隊の方にゆだねられました。
私も両足が痛くて立てなかったのですが、
せめてお礼だけはと思い、その隊員さんのもと這って行きました。

私「本当にありがとうございました!ありがとうございました!!」
自「いえいえ、当たり前のことをしただけです。怪我は治ります。
命が無事でよかったです」

その隊員さんをよく見てみると、右肩付近が黒く濡れている。

私「もしかして怪我されているんじゃ?」
自「え?ああ、潜ったときにチョット何かが刺さったみたいです」
 
隊員が体をひねって右肩を見せようとしたところ背中はさらにベッチョリと
濡れていました。普通に考えたら大量出血です。
それでもその隊員さんは笑いながら「チョット痛いだけです。大丈夫です」と。
その後私は息子と共に救急車で運ばれていきました。
460おっお ◆BooOooOTUo :2011/03/15(火) 15:47:26.71 ID:xAwYF9bIP
591 :専守防衛さん :2006/03/01(水) 15:00:20
息子は両足の骨折、私は右足の骨折でした。
治療が終わって息子のベットに行きました。
「よく泣かなかったね、がんばったね」
と声を掛けてやると、息子は
「お兄ちゃんが笑ってたから泣かなかったよ。クワガタの話もしたよ」
冷静さを失っていた私は聞こえませんでしたが、
隊員さんと何やらムシキングの話をしていたそうです。
その為、息子は安心したらしく痛くても我慢できたそうです。
嬉しくて有難くてそこで初めて涙を流しました。
461ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
462おっお ◆BooOooOTUo :2011/03/15(火) 15:51:52.74 ID:xAwYF9bIP
597 :専守防衛さん :2006/03/01(水) 15:20:28
その後その隊員さんは普段訓練で乗られている緑色のバイクを見せてくれました。
足が完治していない息子を抱き上げ、一緒にバイクに跨ってくれました。
そのときの息子の顔はとても嬉しそうで、一緒にバイクに乗っている隊員さんは
まさにテレビに出てくる戦隊物のヒーローに見えました。
その時一緒に撮らせていただいた写真は、息子の宝物になっています。
ムシキングよりも自衛隊のお兄ちゃんの方が大好きみたいです。

599 :専守防衛さん :2006/03/01(水) 15:23:48
長々と書いてしまってスミマセン。
もちろん実話です。

自衛隊に関しては色々な意見があるようですが、
少なくとも私たち親子にとって自衛隊の皆さんはヒーローです。
たった1家族の小さな力ですが、私たち家族は自衛隊の皆さんを応援します。
463おっお ◆BooOooOTUo :2011/03/15(火) 16:02:49.41 ID:xAwYF9bIP
237 :専守防衛さん :04/04/17 20:27
地下鉄サリン事件時、
築地駅の除染に出動した101化学防護隊+32普連の混成部隊「築地中隊」。

最先任だったK.M一尉(当時)は、完全防護の部下と共にサリンの除染を完了した。
しかし史上初の¨化学兵器成分の除染¨。完全に排除できたかどうか?には疑問がつきまとった。
空気中に除染しきれなかった、気化した残存成分が残っているかもしれず
それを恐れて、駅員からの「もう安全ですか?中に入れますか?」との質問に答えあぐねていた。
空気中の気化物質を測定するには、専用の警報機が必要。しかし警視庁に優先貸与してしまい
手元にあるのは、液体しか測定できない「検知紙」しかなかった。

…K一尉は、決断した。
464おっお ◆BooOooOTUo :2011/03/16(水) 03:22:03.82 ID:sihcMtqNP
238 :専守防衛さん :04/04/17 20:40
『私が、行きます』
近くにいた、防護服を来た消防隊員を二名指名し
「協力願います。もし自分が倒れたら、すぐに担いで外へ出してください」と要請。
除染が済んだ地下鉄のホームへ再び下りていった。

Kはホームに立ち、防護マスクの首の部分を瞬間的に開いて再び閉じ
マスク内で深呼吸した。…異常はない!。 Kは最後の勇気を振り絞り、マスクを脱ぎさった。
そして、さらに深く深呼吸する。
完全防護の消防隊員は、防護マスク越しにKを見つめる。
そして、Kの笑顔を見て安堵の笑みを漏らし、三人は頷きあった。

K一尉の「もう大丈夫です!」の叫び声ののち、
周囲からは一斉に歓声があがり、拍手の渦となった。

という記述のある本が新潮文庫から出てますが(氏名は当方で伏字に)
…本当に、自衛隊の皆様。ご苦労さまですっ
465ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
466ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
467おっお ◆BooOooOTUo :2011/08/06(土) 22:52:30.88 ID:khQyJBEYP
468ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
469ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
470名無しさん@_@:2011/08/23(火) 04:23:14.40 ID:pqgYPndK0

さもないと、結局後日あれこれ思い悩むことになる。

もちろん、この理屈は相手の迷惑にいたっては考えの及ばない、自分勝手な理屈だが、とりあえず話しかけてみれば・・と言う後悔は、いつまでも付き纏う。

だが、話してみて相手の雰囲気や態度から玉砕したとしても、それはそれでいい思い出となると、少ない経験からは学習した。
そして、この日は早速、キャンプ場を出発してからの最初の信号待ちから、思い悩むことになる。

だが、しばらくするとそれも徒労に終わった。

今思い返せば、それが良かったのかどうかは分からないが。

走って一時間もしない頃、大衆食堂の砂利敷きの駐車場に、赤と緑の目立つマシンと、そこに屈み込む一人の男を発見した。

嬉しさのあまりすぐにバイクを寄せて、今度こそ声を掛けようとした。

だが、彼のマシンの周囲がおかしい。

彼は、まるで整備士のごとくマシン周辺にあらゆるパーツをばら撒き、その中央に鎮座していた。

その彼の手に、当時では珍しいツールナイフが握られていた。

それは、ラジオペンチのようであり、だがグリップからは様々なツールが格納されている様がうかがえる、始めてみるナイフだった。

レザーマン、ポケットサバイバル。

その名前を知るのは、後のこととなる。

続く
471名無しさん@_@:2011/08/23(火) 04:24:14.61 ID:pqgYPndK0
31 :名前なカッター(ノ∀`):2009/02 /07(土) 00:50:55 ID:yjJNmADz
つか、昔持ってたSR400を思い出すなぁ。
話に出てくるバイクはもうひとつふたつ前の世代のバイクなんだろうけどね。
235 :187:2009/02/08(日) 16:54:34 ID:NmHalTxh
続き

二輪に詳しい人には口幅ったい説明になるが、ドゥカティというバイクはイタリア製で、主にL型空冷二気筒エンジンのスポーツバイクを生産することを得意とする。

日本の4大バイクメーカーのように、スクーターから大型バイクまで造るのではなく、同じエンジン使い回しで各モデルを製作するのが、海外二輪製造業のスタンダードと言ってもよいと思う。

要するに、資本からしてさほど大きい会社と言うのは、あまり無い。

今はだいぶ信頼性も向上したらしいドゥカティも、当時は「納車された新車を、自宅に乗って帰る間に故障する」などと揶揄されるくらい、何かとトラブルの多いマシンだった。

「エンジンが急に不等間燃焼を起こしてね、やっとここまで乗ったけど、とうとう止まっちゃったよ」

挨拶もそこそこに、彼はあっけらかんとそんな台詞を言った。

トラブル慣れでもしていないと、この手のマシンとは付き合えない。

彼は器用に、レザーマン一丁で外装部品を外してゆく。

丸見えになってゆくエンジン関係の簡素な構造は、日本車に見慣れた目には新鮮だった。

プラグを外し、圧縮、混合気は出ていることを確認、プラグに火花が飛んだり飛ばなかったりで、点火系のトラブルと判断、だがそこからがよく分からず、あれでもないこれでもないと食堂駐車場に二人で座り込み、
472名無しさん@_@:2011/08/23(火) 04:24:18.74 ID:pqgYPndK0

結局ディストリビューターからの接続器具に濃い緑青が発生していることを発見、

「鑢で磨けば直るでしょう」と自分が言うや否や、彼はレザーマンから板鑢を引き出して、すぐに器具を磨いた。

念のため器具から一度コードを切断し、レザーマンのワイヤーストリッパーで被覆を脱がし、ペンチ部分で金具を装着しなおした。

ようやく力強いエンジン音が目覚めたので、外したカウルの装着にかかる。

しかし、これが上手くいかない。

「脱がすのは楽なのに、着せるのは難儀だね。女の子も、こうならいいのにね。」

軽い冗談を飛ばしながら、彼は楽しそうに作業をした。

「お陰で助かったよ。もう昼だし、駐車場を借り逃げするのもなんだから、食堂で食べてゆこう。奢るよ。」

すっかり組みあがったマシンを背に、食堂に入り、親子丼を奢ってもらった。

続く
473名無しさん@_@:2011/08/23(火) 04:25:15.54 ID:pqgYPndK0
236 :187:2009/02/08(日) 16:57:54 ID:NmHalTxh
続き

その日は行き先が同方向ということもあって、キャンプ場を決め、そこまでワインディングを楽しんだ。彼はかなりの腕があるようで、限定解除から日が浅い自分は、見る見る引き離されていった。その日は、焚き火と酒で、日がとっぷり暮れるまでいろいろな話で盛り上がった。

彼は、関東の県内に事業を持ち、自宅兼会社には奥さんと長男、長女がいるらしい。

長男は中学生だが、全くバイクに興味が無いとの事で、

「まったく、つまんないよね。かみさんも、バイクなんて危ない、危ないって。でも、こうして一人旅を許してくれるんだから、まだ俺なんか、恵まれているほうだよ。」

そんな事をひとしきり話した後、何れ長男がバイクに興味を持ってくれた時、共にツーリングしたいんだ、などと夢を語った。

ご長男にこのドゥカティを譲るんですか?と聞くと、

「いや、それだけは嫌だよ。これは、俺が事業で苦しんだ時期からようやく開放されたときに、記念として買った
マシンだからね。」などとうそぶいた。

翌朝、朝食をご一緒してから分かれましょう、と言うことになり、互いにテントにもぐりこんだ。

キャンプツーリングで、食パンを潰さずに持ち歩くのは、結構難しい。

だが、飯を焦がさずに炊き上げるのも、また難しい。

幸いこの両方に心得があった自分は、翌朝彼の淹れてくれた美味いコーヒーと引き換えに、トーストとハムエッグを渡し、楽しい朝食タイムとなった。

これからは、互いに方向が違うので、彼とはこれで別れとなる。

「また、どこかできっと遭うことになるだろうね。ご馳走さん!美味しかったよ!」

コーヒーポットを洗った彼は、愛車に荷物をくくりつけながら、こう言った。
474名無しさん@_@:2011/08/23(火) 04:25:19.78 ID:pqgYPndK0


連泊ツーリングでは、こんな挨拶の一つや二つは、珍しくない。

自分は、こういう出会いが好きだ。で、こんな別れの挨拶の30分後、見晴らしの良い展望台で、ばったりと出くわしてしまったときの気まずさも・・

かれは、気難しい愛車のエンジンをとりあえず温めておいてから、手回り品や装備を整えようとしたらしい。

ライディングブーツを突っ掛けると、愛車のステップに跨り、チョコチョコとキックペダルを踏んで圧縮上死点を探し、そこから一気にキックペダルに全体重を乗せた・・かに見えた。

彼の短い叫び声に顔を上げると、彼のブーツが、キャンプ場の木の梢ほどの高さまで、跳ね上がるのが見えた。

そのまま彼はバイクから転げ落ち、マシンもゆっくり、彼の落ちたほうに倒れていった。

全てが、スローモーションの様だった。

続く
475名無しさん@_@:2011/08/23(火) 04:25:48.45 ID:pqgYPndK0
4気筒以上の多気筒車や、小排気量車にはあまり縁のない話だが、シリンダー径の大きな、または圧縮比の高いマシンにはそのキック始動時に常に付き纏う、恐怖の単語「ケッチン」。

恐らくキック動作中最後のところで、ライディングブーツをいいかげんに履いていたツケが廻ってしまったのだろう。

大排気量で、かつ圧縮比の高いドゥカティが、彼に手痛い仕打ちを放ったのは、明らかだった。

「大丈夫ですか!!」あわてて駆け寄り、彼に圧し掛かるマシンを起こす。彼はマシンの下敷きになっていたように見えたが、幸いにも荷物が挟まって、マシンの全重量を受けなくても済むような形で、地面との間に挟まれていた。

「だ、大丈夫、大丈夫・・・」彼は青白い顔をして起きようとしたが、すぐにギクッと驚いたように肩を震わせて、すぐに右脛を両手で押さえながら、横になった。

見る見る脂汗が額に滲み、ただ事ではない。

時はそういうわけで、当然携帯電話など遠い未来の話し。

落ち着くんだ・・こんな時こそ、どこかに知らせる前に自分が事故してしまえば、元も子もない・・

気ばかり焦るが、救助を呼ぶ為に自分のバイクのキックペダルを踏み込む・・

なんだ、エンジンがかからない!そうだ、キーを挿さなきゃ!慌てるな、慌てちゃいけない。

W氏の容態から、骨折なり大怪我をしていることは、明らかだった。

結局、テントもそのままにバイクに跨り20分、ピンクの公衆電話を見つけるが、そういえば現場の詳細な住所を示す地図を、現場に放置したままだった。

そんなこんなで、W氏の元に救急車が到着したのは、事が起こってより実に1時間以上が経過していた。
476ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
477名無しさん@_@:2011/08/23(火) 04:26:32.63 ID:pqgYPndK0
240 :187:2009/02/08(日) 23:11:25 ID:NmHalTxh
ちょっと時間があったので、続きいれます。長文嫌いな人は、NGワード登録願います。

続き

二日酔いっぽい頭が、ぼんやりと赤と緑の車体を認める。

最近有名な本ではないが、「そうか、彼はもう、ここには居ないのだ」と、実感する。

昨日彼に焼いたトースト、ベーコンエッグは品切れだったので、ご飯を炊いてボーっと不味いコーヒーと共に胃に流し込む。

魚肉ソーセージを口にして、とりあえず病院に行かねばならないことを思い出す。

眠れない夜と寝坊した朝が、結果午前11時を廻っていた。

面会時間は確か午後1時から。

またここに戻ってくるであろうから、とりあえず彼のテントをドゥカティに被せて、目立たないようにしたり今晩の焚き木を調達したりと、ちっともツーリングをすることなく、正に現場に張り付いて警護に当たった。

面会時間に彼の病室に、見舞いに行った。

しかし、病室には身内の特権で、既に家族が長いこと入り浸っている様であった。

ここには初対面の自分が、入っては行けないような雰囲気が、場の空気から醸し出されていた。

それは、自分が初めてバイクの免許を取りたいと家族に相談したときと同様の空気であった為、自分にも敏感に感じ取ることのできるものだった。

誰かが、彼を、責めている。命と、遊びと、どちらが大切かという、男にとっては一生の命題である根本を、彼に問いただし、結論を迫っている。

しかも、今すぐ―。
478名無しさん@_@:2011/08/23(火) 04:26:37.12 ID:pqgYPndK0

―でも、こうして一人旅を許してくれるんだから、まだ俺なんか、恵まれているほうだよ。―

彼の一昨晩の言葉が、不意にフラッシュバックする。

わなわなと、肩が震える。いつの間にか、彼が置き去りにした、レザーマンを両手に握りしめていた。

そうだ、これを彼に、届けなければ。

今、自由の翼をもぎ取られつつある彼に、これを届けなければ。

家族か親族か、医師の説明を聞くために、とりあえず席を立つ機会があった。

それまで廊下のソファーに座っていた自分は、たまらず彼の病室に入った。

「やぁ。この度は迷惑を掛けちゃって、申し訳ない。今来たのかい?さっきまで家族が居たんだ。後で紹介するよ。」
彼は、相変わらずあっけらかんとそう言った。
いや、悪いけど、さっきの話し、廊下で聞いちまったよ・・・今となっては、あの時にそう言えば良かったのだと思う。
だが、若造の自分は、どうにも言葉が出なかった。
「やっぱり家族が色々言い出したよ。分かるだろ、なぁ、君。俺みたいにバイクで怪我しちゃぁ、やっぱりいけないんだねぇ。どうやら、バイクを降りることになってしまったよ。」
しばらく当たり障りのない会話の後、何の脈絡もなく、彼は重大発表を行った。
その台詞に、背筋が凍りついた。
そんな!
貴方の楽しみは?
貴方の将来、息子さんと走る夢は??
「弱気にならずに行きましょうよ。とりあえずキャンプ場に残した愛車は、無傷でしたよ。どこかに預かってもらえる心当たりがあったら、連絡しときますよ。あ、あとコレ」
胸の奥につっかえた何かを吐き出すように、自分は早口でそんな事を言った。
そして、レザーマンをベッドのサイドテーブルに置いた。
続く。
479ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
480名無しさん@_@:2011/08/23(火) 04:27:19.95 ID:pqgYPndK0


あれから15年以上、自分のバイクは変ったが、レザーマンは研ぎなおされ、ドライバー、ニードル、プライヤー、あらゆる工具が自分のマシンの調整に役立った。

W氏とは、あれから年賀状と電話程度のやり取りは行っていたので、彼の住所は知っていた。

昨年、偶然にも仕事の都合で彼の自宅兼会社の付近を、通りがかることとなった。

この際、サプライズで彼に顔を見せようと、企みつつ彼の自宅を訪れた。

相変わらずカワサキの、1500に跨った自分が見た彼の家は、その地域では比較的大きな敷地だった。

そして、ヘルメットのシールド越しに、開け放した門扉の中から、真っ赤な大型バイクを認めた。

「えっ!!ウッソー!!」

自分の顔がどんどんほころぶのを感じたが、もはやそれを止める事はできなかった。

なんだよ、結局またバイクに乗って居るじゃんか。
しかも、相変わらずドゥカティだよ。
断りもなく、門からどんどん、赤いマシンに向かって歩を進めた。
マシンに近づくにつれ、かつての感慨が蘇る。
ああ、紛れもないドゥカティ、しかも、このぶっ飛んだデザインは、1098S!!最新モデルだ!
Wさん、何がバイクから降りるだよ。
こんな若者チックなマシンに跨って、腰大丈夫か?一言連絡くれよな…
そのとき、全く気が付かなかった。不意に、横から声を掛けられた。
「あの、どちらさまですか?」
一人の中年の女性が、不審そうな表情を向け、そこに立っていた。
続く。
481名無しさん@_@:2011/08/23(火) 04:28:07.39 ID:pqgYPndK0
243 :187:2009/02/09(月) 07:36:24 ID:A96a4zVe
続き
それはそうだ。
自宅敷地内に、ニヤニヤしながら進入してくる男なんて、不審者そのものだ。
W氏の身内であることを直感して、しかし、上手に言葉が出てこない。
あのときの、病室での重苦しいやり取りを思い出してしまった。
「Wさんに―あの、以前お世話になりまして…今日は偶々通りがかったもので―」
何を言ってるんだ、自分は。だが、下手な説明に、彼女はようやく警戒心を解いてくれたらしい。
とりあえず事務所に通してもらえた。
ソファに腰を掛けて、ドリップの美味いコーヒーをいただく。

この豆の香り、なんだか懐かしい。

もしかして―事務所のドアが開き、男性が入ってきた。

W氏よりも随分若いが、顔立ちから、氏のご長男だとすぐ分かった。

そのご長男の口から、驚くべき言葉が、発せられた。

「どうも、お待たせしました。父が、生前お世話になったそうで。」

自分の表情が凍りつくのが分かった。

あれ?年賀状、新車のドゥカティ?そんな馬鹿な。

しかし、よくよく話を進めてゆくうち、W氏は、昨年の年明けに、二年に亘る闘病生活を経て、ついに帰らぬ人となったのだそうだ。

事業はご長男が継ぎ、先ほどの女性は母、つまりはW氏の奥さんだった。

そして、W氏の闘病生活中に、どういう風の吹き回しか、ご長男は急にバイクの免許に挑戦し、あの真っ赤なマシンのオーナーになったのは、昨春の事だと言う。

「そうですか…。」やっとの事で事態が飲み込めた。
482名無しさん@_@:2011/08/23(火) 04:28:11.31 ID:pqgYPndK0


「Wさん、いや、お父さんとは走ったことはあるのですか?いや、私は、お父さんとツーリング先で知り合ったので。それと、ご家族がよく、バイクを許してくれましたね。」

ただ頭に浮かんだ疑問を発しただけの、脈絡のない、無粋な質問だ。

だが、ご長男は気にする風でもなく、答えてくれた。

結局、闘病中の父とツーリングには行けなかった事。

しかし、闘病中の父が、バイクと風を切る楽しさを病床で語り、母は「あの時」に父に強く言った所為で父がバイクを降りたことを、後悔している様子だったこと、結果、家族の反対はなかったこと、だが、乗ってみてから父の気持ちが分かったこと。

そして、できれば父と走りたかったと、最近思うようになったこと、など。

夕方、事務所を辞すことになった。

そうだ、今日はバイクで来ているのだった。

「そうだ、Wさんから、貴方にコレを―」彼の手に、傷だらけのレザーマンを握らせた。

きょとんとしている彼に、

「ずっと預かっていたんですよ。四半世紀ほど。」良かったじゃないか、Wさん、これで、ご長男と一緒にツーリングする夢が、かなえられるじゃないか。

最初の交差点まで来たとき、ヘルメットの外の景色が、涙でぼやけて見えた。

以上です。長文お付き合いくださり、ありがとうございました。
483名無しさん@_@:2011/08/25(木) 21:09:08.33 ID:NY2aAvK7P
映画撮れるな
484おっお ◆BooOooOTUo :2011/08/27(土) 14:32:39.60 ID:ip/umUyAP
Apple創始者・スティーヴ・ジョブスの伝説のスピーチ
http://www.youtube.com/watch?v=qQDBaTIjY3s
http://www.youtube.com/watch?v=ShoOOS2GrWU
485ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
486名無しさん@_@:2011/08/28(日) 15:26:45.95 ID:tjnKBGWaP
のみやげんのう、つるはしなど基本的な道具を使いたった一人道を作る鞭牛
そんな鞭牛を「和尚の遊びか。三日続くまい。」と村人は冷やかに見ていた
しかし鞭牛は風雨をものともせず大きな固い岩を一人で砕き日々黙々と作業を続けた
そんな鞭牛の姿に共感した村人達が次第に道路開削を手伝うようになっていた

鞭牛は道路開削に専念するために住職を辞した
険しい地形故に作業中に何人も死者が出た
一つの工事が終わる度に鞭牛が弔い供養碑を建てていた
それでも工事は続き閉伊地方と南部藩の府である盛岡を繋ぐ道が完成
104kmにも及ぶ長さであった(現在の国道106号線)
南部藩も道路開削の功績を認め鞭牛に終身扶持を与えている

その後も沿岸路、薬湯への道なども開削していたが
天明2年(1782年)に天明の飢饉が発生
江戸時代最大の飢饉であり全国を襲ったこの飢饉は閉伊地方にも及んでいた
鞭牛は飢饉に喘ぐ村民のために諸仏に祈願しながら座禅往生したという
享年73

鞭牛が携わった道は総計400kmにも及び現在でも一部の道が使われ人々が往来している
487ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
488おっお ◆BooOooOTUo :2011/09/05(月) 20:09:58.98 ID:Q5A5yJ9kP
>>485-486
詳しくは忘れたけど、数十年前に莫大な資産をと時間を費やして防波堤を築いた人の事を思い出しました。
その一人の信念によって作らてた防波堤によって311で多くの人の家屋や命が救われたそうです。
自己犠牲を払って多くの人々を救う人は言葉じゃ言い表せない深い感銘を受けます。
489おっお ◆BooOooOTUo :2011/09/05(月) 20:10:54.32 ID:Q5A5yJ9kP
722 :ロビコフ ◆NcA11.pgVNBG (dion軍):2011/03/06(日) 20:53:03.45 ID:aOxD67PM0
人生に迷ったら説明書を読みなさい
先人達が残した説明書を
失敗した人が書いた説明書、成功した人が書いた説明書
なにをするにしても先人達が残しているはず
知識を伝えなさい
星を見上げればそこに何があるか想像しなさい
490ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
491ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
492ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
493ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
494おっお ◆BooOooOTUo :2011/09/30(金) 23:05:06.76 ID:JC+yXckRP

東京の中年男が ほほえみながらラーメン板で情報を集めているとき
大阪の少年は 恋愛板で青春の悩みを打ち明けている。

映画のエロシーンで 実況板がとんだとき
釣り板では マッタリとしたレスが交わされている。

金曜日のFLASH板で サラリーマンが疲れを癒しているとき
無能な母親が 育児板を見て議論をしている。

株上級者が 株板で知識をひけらかしているとき
未来技術板で 人類の未来が語られている。

毒男たちが 女性に虐げられた経験を語るとき
筋肉オタクが ウエイト板を見ながら鉄アレイを上げ下げする。

VIPで 糞スレが乱立するとき
ジャズ板で 1つの名スレが誕生する。

この日本では いつもどこかで2ちゃんねるがはじまっている

ぼくらは感情を共有するのだ PCからPCへと
そうしていわば交替でお気に入りのスレを守る

眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くでHDDの起動音が鳴ってる

それはあなたの書いたレスを
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
495ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
496ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
497名無しさん@_@:2011/10/17(月) 18:30:55.60 ID:rldAnuPu0
車に当たってしまった雌ネコにマッサージし続ける雄ネコ
http://www.youtube.com/watch?v=PYrkxCrXqak
498ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
499ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
500ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
501ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
502名無しさん@_@:2011/11/15(火) 09:06:27.85 ID:rjpwEtPk0
49 名前:名前なカッター(ノ∀`)[sage] 投稿日:04/12/31(金) 01:07:05 ID:Rr+ikZZk [2/5]
汚穢は焚き火が好きだった。
体育の授業中でも気が向けば運動場の隅で落ち葉やゴミを
うずたかく積んでは燃やしていた。
まさに馬鹿ほど火遊びが好きな好例だった。

で、燃やすポイントは決まっていた。必ず、その地点で燃やすので
地面に黒焦げが残って年中消えない。

ある日、日がとっぷりと暮れてから
学校の用具倉庫から持ち出したカセットボンベ3本を「その地点」に
浅く埋めた。

数日、何事もなく過ぎた。
数日後、2時限の後の休み時間汚穢が焚き火を始めたのが窓から見えた。
内心、わくわくしながら3時間目の確か数学の授業に突入。
授業も半ばに差し掛かった頃、
「ぼっ、ぼっかーん」と鈍い轟音が校庭に響き渡った。
「ちりんぱりーん」とガラスが割れて落ちる音も。
何事かと窓に駆け寄るクラスの香具師ども。俺も。
503名無しさん@_@:2011/11/15(火) 09:06:44.69 ID:rjpwEtPk0
50 名前:名前なカッター(ノ∀`)[sage] 投稿日:04/12/31(金) 01:09:07 ID:Rr+ikZZk [3/5]
そこに見たのは、高さ5mほどの白いキノコ雲と校庭に放射状に
撒き散らされた落ち葉とゴミ。
オカマみたいな横座りでへたり込む汚穢。

消防車や警察もやってきてその後の授業は中止。帰宅となった。

まあ、俺も内心ビクビクしながら帰った訳だが。

しかし、驚いた事に汚穢自身が「きちんとゴミの中身を確かめずに
積み上げて燃やした」と証言した。
汚穢は警察と消防から厳重注意、今後二度と校庭で焚き火はしないと
誓約させられたらしい。

破片が体のあちこちに刺さったらしく、病院へいって手当もされたらしいが
「市ななかった」ので、今ひとつ、俺の復習心も満足しなかった。
504ひみつのまとりさん:2024/12/22(日) 23:41:05 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
505名無しさん@_@:2011/11/15(火) 09:07:14.85 ID:rjpwEtPk0
52 名前:名前なカッター(ノ∀`)[sage] 投稿日:04/12/31(金) 01:14:58 ID:Rr+ikZZk [5/5]
ちなみにそのナイフ、何年もたってから親類が里帰りに帰国した時に、
「取り上げられて、汚穢が自分で使っていた」と話したら。。。。
いつもは温厚な親類が鬼のように激怒。
翌日、汚穢の転勤先の学校へ行って、校長教頭立ち会いの元で汚穢に謝罪させた上で
取り返してくれた。

見る影もなく傷だらけで汚穢の手垢まみれになっていたが、
灯油で洗って磨いて砥ぎ直してくれた。
わざわざハンズまで行ってアーカンサスの砥石を買って砥ぎ直して
その砥石もくれた。

今も大事に使っている。

長文スマソ。
506名無しさん@_@:2011/11/20(日) 17:46:10.88 ID:RZqgEko50
ブータンと日本の関係

〜西岡京治物語・前編〜
ttp://youtu.be/xctivYQ7C14
〜西岡京治物語・中編〜
ttp://youtu.be/36MjTAkPa1k
〜西岡京治物語・シェムガン開発編〜
ttp://youtu.be/TNvC4m1adQs
〜西岡京治物語・後編〜
ttp://youtu.be/KITmWAvIITU
507 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(4+0:8) 【29.7m】 電脳プリオン ◆3YKmpu7JR7Ic

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