連続児童殺傷事件の元少年が9月仮出所
97年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件で逮捕され、関東医療少年院(東
京都府中市)に収容されている東真一郎(20)が、今年9月にも仮退院する可能
性が高いことが12日、分かった。同少年院が今年3月下旬、関東地方更生保護委
員会(さいたま市)に仮退院を申請。少年院での教育課程が終了する今年9月にも
仮退院する可能性が高いとみられる。
東は04年末までの収容が決まっていたが、事件の反省が顕著で、昨年7月に20
歳を迎えたことから、少年院は社会での保護観察の処遇へ移行するのが望ましいと
判断したもようだ。関係者によると、東は遺族の手記を何度も読み「社会復帰して
、罪を一生かけて償い続けたい。遺族に手紙を書いたり、できれば直接あって謝罪
したい」と反省している。事件の原因の1つとされた「性的サディズム」について
も改善し、精神障害の兆候もないという。
東は事件について「事件そのものはよく覚えているが、あのころの自分のイメージ
はまるで夢まぼろしのようだ。『犯罪によって自己の存在を確認しようとした』こ
とが理解できない。2度と同じ気持ちになることはない」と話しているという。ま
た「家族から、帰ってこいと言われるのはありがたいが、帰りにくい気持ちがある」
としているという。
東は97年10月、関東医療少年院に収容され、01年11月、社会生活に必要な
対人関係を学ぶために中等少年院に移された。02年11月、再び関東医療少年院
に戻り、現在、仮退院に向けた最終的な教育を受けている。
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