【修行】漫画原作を批評してもらうスレ【練習】

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233上級読者 ◆xQmVoY6/HA
進学校シナリオ

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夕日に赤く照らされた校庭、数人の児童が大声を出しながら元気にサッカーをしている、ボロボロの服は泥だらけ、それを古びた校舎の2階から眺める大人達
「あれで全員となります、男子2 女子2、クラブ活動がありませんので、毎日学校が終わるとあのように日が暮れるまで遊び、家に帰ります、偏差値は43、上が55、下が36です」
「話にならん、あのような子らを本校に入れると生徒に悪影響が出ます」
「そうですな……東京での学習環境が良くないので、この島に学園を移転するのですから、悪化するのでは意味が無い」
「どうでしょう理事長、もう一度村議会と交渉出来ないでしょうか、あれでは彼らにも良くない、最悪、虐めの対象にもなりかねない」
理事長は取り巻きに目をやらず校庭の子らをみている。
「村議会からは島の子供達を我々が受け入れることに対する見返りとして破格の条件を提示して貰ってます
このまま廃校になって島から学校がなくなるのは避けたいという思いは大きいのです、我々が島に移転する以上、日本トップの進学校であると同時に、島の学校でもあらねばなりません」
溜息をつく取り巻き、皆、校庭の子らをみる。
「なんとかなるわよ」


掘っ立て小屋が立ち並ぶ貧しい漁村、外は薄暗く、外灯に明かりが付き始める。
置き傘や道具箱など沢山の荷物を持った子供らが元気よく駆け抜ける。
「ただいま〜」「あらおかえり、明日から夏休み楽しみね」などの声が彼方此方で聞こえる、とても平成の時代とは思えない、3丁目の夕日のような光景
ガラガラと戸を開け、ただいま!と自分のボロ家に入る主人公ポッポ、どさどさを荷物を降ろす。
父「おう、帰って来たかポッポ、通知簿はどうだ、みせてみろ」
「う、うん」ポッポが浮かない顔で鞄をゴソゴソ探していると、母から「あぁ、さっき学校から電話があってね、新しい学校には夏休みが無いそうよ、明日も学校に来てくださいって」
「ええっ!? 夏休みがない? 何それ、なんで? 聞いてないよ〜」
「いいから風呂入って泥を落として来い」と言われ物々言いながら風呂に入る。
出てくると食卓には質素な料理、両親はニコニコしてビックリするもんがあるぞと綺麗な白い箱を渡す。
ポッポが開けると新しい学校の制服が入っている。
「スゲェ……」