渋:(笑)宮崎さん的には『ハウル』の時の
「ちょっと宮崎駿も歳を取ったんではないだろうか」
みたいな評価には結構、頭にきてた訳ですね。
宮:いや、もっともだという部分もあったんです。
本当にわからない奴は
わからないんだっていうことを
僕が改めて発見したんでね。
それは歳とか関係ないんですよ。
僕があの原作を選んで、
別の演出家がやってる途中で
投げ出したから自分でやることになったんですけど、
やらなくてもよかった訳ですけど、
ダメだからって選んだのに引っ込めるっていうのも
ヤじゃないですか、散々お金遣ってね。
そういうことでやった作品は、他にも有りますからね。
あと選んだのが間違いだったとかっていうと
間違いじゃない筈だ、とかね(笑)。
企画を提案するっていうのは、
どうしてもそういう事が付き纏うんですよ。
自分がやる気がなくても若い人間だったら、
もっと大らかな恋愛物に出来るんじゃないかっていう
目論見があったんですけど、
若い人の方がダメなのかもしれませんね。
それは、わかりません。