今後、小学館はどうするべきか?

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501名無しさん名無しさん
2007-05-13 明るいニュースは殆ど無く、新創刊誌の大敗が相次いでいる。

講談社が鳴り物入りで創刊した『KING』(昨年九月)は、当初から実売が振るわず(三割程度との話を聞いた)、
現在は刷り部数を極端に落として低空飛行している。やめるにやめられない、といったところだろうか。

最近では今年の3月7日に、女性誌が三誌同時に新創刊された。
しかし、元々顧客を持っていた『AneCan』(小学館)こそ成功したものの  (流石は「雑誌の小学館」とも言える。かも。)、

『marisol』(集英社)・『GRACE』(世界文化社)はかなりの苦戦を強いられている。
前者は実売率が三割台、後者はもっと低い(10%台)という*2。

コミック誌の方でも色々と動きがあった。

昨年7月19日に創刊された『月刊少年ファング』(リイド社)は本当に駄目で、
小生の勤務先では創刊号の実売が10%に届かなかった。

恐らく現在の刷り部数は10分の1位にはなっていると思うが、莫大な赤字を出しつつも今月の19日にはファングコミックスを創刊するという。
大盤振る舞いの拡材も届きましたが、また酷いことになるでしょう。

角川が3月20日に創刊した『コミックチャージ』も散々な事になっている。
こちらも実売が二桁に乗らなかった(勤務先調べ)。大塚英二系作品を投入する前に撤退した方がいいと思うが、
一度動き出したからにはもう止まれないだろう。書店としては、出来るだけ被害を被らず、上手く避けて通るだけである。

それにしても、どうしてこんなに駄目な雑誌ばかり出すのだろう。
正直な話、『AneCan』以外は、まともな書店員なら、初めから駄目なことが分るような代物である。小生なら絶対参入しない。

少子化をさっ引いても部数の低落が止まらない幼年〜少年向けコミック誌、2007年問題が兼ねてから指摘され、
事実駅売り部数が激減している大人向け中綴じコミック誌。生中では参入なんて怖くて出来ません。

『KING』の創刊号を見ながら「どうやったらこんな駄目なものが出来るんでしょう」「さあねぇ」とボスと訝しがったものです

http://d.hatena.ne.jp/kenkaian/20070513/1179070614#20070513fn1