・『ルルーシュ』でやりたかった事は3つ
・谷口さんが映画を撮ってみたいと言っていたので、この作品が終わった後に、映画監督の依頼が来るような作品にしたかった。
・僕を拾ってくれた河口さんと、ずっと組んでいる湯川さんに恩返しがしたかった。商業的にも作品的にも。
・『ダンバイン』とか『エルガイム』とか、夕方にやっていたロボットアニメが大好きだったので、
あの頃の自分が楽しめるようなものを作りたかった。一度は夢破れましたがR2で叶いましたね。
(当初は普通の少年が戦争に巻き込まれてロボットに・・・という王道物の企画だった)
新しい仕事を受ける基準は『楽しそう』かどうか。何か自分にとって新しいものがあればやってみたい。
富野監督から『同じ奴と3回組むな』と薫陶を受けたこともあり、できるだけ同じことはしたくないと思っている。
大河内「だから、谷口さんともう1回TVシリーズをやるかというと、たぶんやらないんじゃないかなあ」
―― そうなんだ。ずっと谷口さんとやっていくのかと思っていた。
大河内「谷口さんとの仕事に満足していないんじゃなくって、物凄く満足だったんです。だからこそ、逆にそう思うんですよ」
(略:脚本で自己表現をしたいと思ったことは無いけれど、個性が反映されることはあるかもしれない。
でも、アニメはあくまで集団作業なので無理に個性を出そうとするのは自分のスタイルじゃないです)
―― ああ、そうか。むしろ、作品ごとにいろんな書き方をするのがあなたらしさなんだね。
大河内「谷口さんなんかは、多分、到達したい大目標があって、それを目指すために今はこれを作るんだという部分が
あると思うんだけど、僕にはそういう大目標は無いんです。作品ごと、仕事ごとに、楽しいかどうかが大事で、
そういう意味ではシンプルというか、単純というか」
大河内「『ルルーシュ』をやっている間は、集中しようと思って、他の仕事を全部断っていたんです。だから、今、すごく暇に
なっています(笑)。ちょっと休んで、次の仕事を考えようかなと思っているところで。今までは、来る仕事を受ける
ばっかりだたtんですけど、次は、自分がやりたい仕事を取りに行ってみるのもいいかなと思っています」