21世紀アニメ制作の新しい形を模索するスレ 7

このエントリーをはてなブックマークに追加
811名無しさん名無しさん
社会が成熟するほど消費の選択肢は増える。アニメの新作を高額で一生買い続ける変人はそういない。
ゲームもネットも携帯も強力なライバル。アニメ商品の選択肢自体も当然増える。
出来の良かったアカギも巌窟王もノエインもハルヒも、今度は強力な既製品として新作に立ちはだかる。
新作の市場はどうしても縮小する。新作が旧作を技術的に上回るとは限らないなら、尚更。

それを承知で大量発注する供給者は、アニメ市場の将来など当然考えていない。

一方、主たる消費者のアニオタは、単にアニメが大量に放送されて嬉しいとか、
大量の作品の中には面白い物もある、裾野は広い方がいい、と、能天気なお子様たち。

製作者は大量に受注するものだから、マンパワーが全く足りず、半島に投げる部分が急増する。
品質は落ち、下請け(ライバル国)が経験を積む。
縮小する市場に大量に新作が流れ込めば、当然に、過当競争になる。
質の低下による新作への信用喪失と、多作による興味の分散が、さらに事態を悪化させる。

要するに、供給者と消費者が共に、品質低下・過当競争・ライバル(下請け)への支援を加速する、怖い自滅構造。
製作現場がいくら頑張ろうが、この問題は解消されないだろう。
消費・供給の側が「粗製濫造にNO」で一致する確率は非常に低い。
一度、製作側が壊滅するor下請けに追い抜かれるまで、事態は変化しないかもしれない。
812名無しさん名無しさん:2006/07/15(土) 00:49:08
製作側もいいものが売れるってのはわかってるでしょう
利益につながるわけだから良質商品はもちろん求めている
しかし国内で作れば高コストという現実があるわけで
低コストの大陸半島が生産工場化するのは自明の理
ならば良質な商品を大陸半島で作れば良い
消費者も製作も満足だ
高いギャランティを支払ってまで国内で作る必要性って実はない
国内=高品質というのはいずれ信仰となると思われ
将来像としては
産業としてのアニメは国内では市場は残るが生産は消えるといった所でしょうか?
国内の職人的技術者は指導者的役割を担うようになるか
若しくは1人のクリエーターとして表現のためアニメを作るか
そういう道を辿るのかもしれません
いままでお金を出してくれた企業や資本とのパイプは
違ったカタチとなって残ると思う
例えば客寄せのネームブランドとしてメーカーなどが
クリエーター個人を拘束するとかね
だがしかしつながる人間は一握りでしょう
813名無しさん名無しさん:2006/07/18(火) 12:28:48
ハルヒが受けたのも、結局は、作りこみが丹念になされていた高品質作品だから。
今のところ日本と下請け先には差があるから、わざわざ敵に塩を送る必要はない。

日本人による生産キャパ内で少なめに作っておけば、市場での供給過剰を防げるし、
作品の質も、投げた仕事のリテイクも減らせて仕事のやりがいも上がる。
作品数をやや絞り再放送を増やす方が、話題の集中で盛り上がれる。ガンダムもヤマトも再放送でブレイク。
もっとも、これは製作だけが頑張ってもどうしようもないことなんだが。