平壌にある85号特別官邸にて厳重警戒の中会談が始まる。
将軍同志は小泉の労をねぎらい、疲労回復にと別室に案内する。
栄光大広間と題されたその部屋には、キップムジョたちが大勢いた。
小泉は20名を超えるキップムジョたちに取り囲まれた。彼女たちの堪能な
日本語で甘えられて気分を良くし、上着を脱いだ。
そこからはもう早かった。出国前の毅然とした決意と信念はどこにもなく、
キップムジョたちにだらしなく下半身を晒すただのオヤジになっていた。
午後3時、夢の中からはたと気づいた小泉は交渉がまるで進展していないと
慌てるが、党幹部らにより独自に作成された書類を手渡され、それをよく
吟味する時間もなく社会の窓を閉め忘れたまま政府専用機へ。
福田長官「だから色接待には気をつけなさいと言ったじゃないですか。」
小泉「非常にまずいことになった。」
福田「相手はとりたてて要求はしていないようなので、なんとか進めましょう。」
小泉「よろしく頼む。」
同日午後7時30分 国会記者会館
福田長官「小泉総理は今回の会談日程を無事終了し、日朝両首脳は今後
両国関係の関係改善に積極的に取り組むことで同意した。」