【テクノポップユニット】Perfume 2591【ドーム先行はまだか】

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【その1】
J-popの甘い香りがパリを包んだ
2013年7月13日  FxMacCobra

7月7日の日曜日、規格外のグループが、そのスケールに
ふさわしいライヴを行なおうとしていた。言うまでもなく、
Perfumeのことである。初めてフランスに来た彼女たちが、
バタクランの熱くて濃い観客の前でステージにのぼった。
フランスのファンはずっと待っていたが、待っていたのは
フランスのファンだけではない。あまりに多くの思い出が
頭につまっていて、どれから始めたらいいか分からない。
よし、シンプルに順番どおりに進めよう。では、いきます。

「バタクラン」
会場を簡単に紹介しておく。ヴォルテール通りの、
「冬のサーカス」から遠くないところにあるバタクランは、
パリの歴史的なスポットである。演芸用のホールとして
建築家シャルル・デュヴァルが設計し、1864年にできた
この場所は当初、作曲家オッフェンバックのオペレッタにちなみ
「バ・タ・クラン」と呼ばれていた。この由来が、建物が
「中国家屋」の様式であることを説明する。当時は、
1階で演劇とオペレッタが行なわれ、2階はダンスホールだった。
1880年代に「バタクラン」 の名になり、コンサートホールに変わる。
当初からあったカフェは、当時の呼び名の名残をとどめている。
残念ながら、第二次世界大戦中に建物の一部が破壊された。
中国のパゴダのような形の屋根は、現在まで再建されていない。

キャパとしてこのホールは、約1500人を収容できる。
配置は2種類ある。ステージの前方は「ピット」にもなれば、
座席をしつらえることもできる。
Perfumeの場合は、もちろん前者が採用された。
235ファンクラブ会員番号774:2013/07/18(木) 04:43:25.61 ID:IOi+9/kH
【その2】
「待機」
7月の始めで、気温は上昇し、太陽は彼女たちの訪仏を
祝しているようでもある。とにかく、7月最初のその日曜は
いい天気で暑かった。パリの住民にとっては、夏の始まりのようで
気分が高まりそうなものだが、何時間も待つ身にはつらい。
私が着いた14時半には、バタクランからオベルカンフ通りに達するまで、
ヴォルテール通りのほぼ1区画を占めるほど行列が伸びていた。
7月の暑さのなか、少なくとも5時間も立ちっぱなしで待たなくてはならない。
勇者たちにとって幸いなことに、やがて太陽は傾き始め、
バタクラン側の鋪道は日陰になった。水筒と『Nolife Story』の本を
手にした私は、自分よりもあとに到着し、太陽に照らされる
オベルカンフ通りで待たなくてはならない人々に同情しながら、
辛抱づよく待つことにした。

読書に熱中しても、本から顔をあげ、隣人に話しかけたり、
周囲の声に耳を傾けることはあった。そうして分かったのは、
フランスのファン以外に、フランスおよび日本からの日本人の
ファンはもちろん、スウェーデン、ドイツ、イタリアからも、
わざわざのこのライヴのために来た人がいたことだ。
個人的には、日本のアーチストのヨーロッパでのライヴに
何度も参加した経験から、さほど驚くことではない。
私の前では、若い女の子たちが話していた。そのうちの二人は、
ライヴの前に、自分たちのアイドルに会う機会にめぐまれたようだ。
彼女たちの話を聴いているうち、3人を見たい気持ちがいっそう高まる。
「優しくて、楽しくて、可愛くて、心を打って、心遣いがあって……」。
3人について形容するこんな言葉が聞こえてきた。
236ファンクラブ会員番号774:2013/07/18(木) 04:45:17.08 ID:IOi+9/kH
【その3】
待っているあいだ、行列する人にインタビューしたり、
撮影をする集団がいた。スタッフの一員なのか? 
いつの日かこの映像を見れるのか、ファン・ミーティング用か?
その答えが出るまえに19時15分くらいになり、
人々は比較的おとなしく会場に入りはじめた。
待っている途中で、スタッフが列を修正して、
混乱を避けるため3人ずつの列にしたことをつけ加えておく。

ファンの波に運ばれて、ついに中に到着。
すぐさまグッズ・スタンドに向かい、ツアーTシャツをゲットし、
2階席に向かう。途中でNolifeのチームに遭遇。
ラッキーなことに、ステージ左側のよい席を確保。
会場が埋まっていくのをながめる。2階では座席の列のあいだの
階段にも人がいて、1階にも人があふれる。

残念ながらバタクランの内部では、一部のプレスをのぞき、
写真もビデオも禁じられている。ケータイで撮った下のちゃちな写真で
満足してもらうほかない。ちなみに、会場から出るとき、
Nolifeのアレックス・ピロとクロン師に会ったが、
2〜3分の撮影しか許可されなかったと言っていた。
Perfume側のスタッフが全体を記録したのかどうか不明なので、
この情報は残念だ。他の会場に行った何人かが、
ロンドンでは全体が記録されていたと言っていたが、
パリについてはどうか分からない。World Tour 2ndのDVDが
出るのを待つしかない。会場の様子にもどると、みんなが
自分の位置につき、会場の照明が落とされる……。
237ファンクラブ会員番号774:2013/07/18(木) 04:46:54.14 ID:IOi+9/kH
【その4】
「ライヴ」
しばらく前から、拍手しながらPerfumeを呼ぶ声が聞こえている。
観客はもうやる気満々だ。待ち焦がれた瞬間がついにやって来た。
ファンの声援のなか、ステージの薄暗がりのなかで、
3人が順次しかるべき位置につく。すぐに音が鳴り出し、
すぐれて視覚的なショーが始まる。6月20日のカンヌ・ライオンズ・
フェスティヴァルの出演を見た者なら、私たちの目撃したのが
どんなものか、想像がつくだろう。3人はみな白いドレスを着て、
サイケデリックな映像が投影されるスクリーンと化す。
スカートと腕の部分が開いて、スクリーンの面積が広がる
ようになっている。カンヌ・ライオンズ・フェスティヴァル出演の
YouTubeの公式映像を添付するので、イメージをつかめるだろう。

音楽が響き始めるにつれ、3人が微妙に衣装を動かし、
腕の広がりを調整するうち、最初の曲「Spending all my time」
(Extended Mix)が始まる。カンヌ・ライオンズ・フェスティヴァルの
パフォーマンスと同じ流れと視覚的な効果だ。
様子がわかるよう、もう一つのキャプチャーをあげておく。

個人的には、お気に入りの曲ではないのだが、
3人の動きの滑らかさが印象的だ。段差のある2つの面がある
とても狭いステージで、3人は見事にダンスする。
とにかく、観客は1曲目から魅了されている。
比較的小規模な会場なので、このうえなく親密な感覚だ。
このライヴは期待できる。