>>82 の翻訳。10分割です。
【その1】
J-popの甘い香りがパリを包んだ
2013年7月13日 FxMacCobra
7月7日の日曜日、規格外のグループが、そのスケールに
ふさわしいライヴを行なおうとしていた。言うまでもなく、
Perfumeのことである。初めてフランスに来た彼女たちが、
バタクランの熱くて濃い観客の前でステージにのぼった。
フランスのファンはずっと待っていたが、待っていたのは
フランスのファンだけではない。あまりに多くの思い出が
頭につまっていて、どれから始めたらいいか分からない。
よし、シンプルに順番どおりに進めよう。では、いきます。
「バタクラン」
会場を簡単に紹介しておく。ヴォルテール通りの、
「冬のサーカス」から遠くないところにあるバタクランは、
パリの歴史的なスポットである。演芸用のホールとして
建築家シャルル・デュヴァルが設計し、1864年にできた
この場所は当初、作曲家オッフェンバックのオペレッタにちなみ
「バ・タ・クラン」と呼ばれていた。この由来が、建物が
「中国家屋」の様式であることを説明する。当時は、
1階で演劇とオペレッタが行なわれ、2階はダンスホールだった。
1880年代に「バタクラン」 の名になり、コンサートホールに変わる。
当初からあったカフェは、当時の呼び名の名残をとどめている。
残念ながら、第二次世界大戦中に建物の一部が破壊された。
中国のパゴダのような形の屋根は、現在まで再建されていない。
キャパとしてこのホールは、約1500人を収容できる。
配置は2種類ある。ステージの前方は「ピット」にもなれば、
座席をしつらえることもできる。
Perfumeの場合は、もちろん前者が採用された。