【テクノポップユニット】Perfume 2569【Project #003】
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Perfumeのライブのもう一つの大きな要素となるのが、ファンとの関わりあいだ。彼女達がライブに来たファン達と軽口を叩いて交流すると、
どんなに大きな、ぎゅうぎゅう詰めの会場でも、彼女達を身近に感じられる。
もちろん、これをそのままヨーロッパで成功させることは難しいだろう。アジアツアーのDVDに収録されているシンガポールのライブでは、
スクリーンに字幕を映したり、ボディーランゲージを使ったりして、曲間のMCをしていたが、
更に幸運なことには、観客がある程度、日本語を理解出来ていたのだ。
「ヨーロッパではそんな贅沢なことは期待できないと思うんですよ」と、あ〜ちゃん。
「だけど、皆さんに私たちの事を分かってほしいし、お客さんと私たちの間でコミュニケーションがとれるような方法を、何か探したいですね」
この記事が印刷所に行く時点ではまだ確定はしていないが、Perfumeのメンバーはミート&グリードやサイン会のようなイベントを、ロンドン滞在中に開催したい、と話している。
あ〜ちゃんが言うには、私たちみたいな、地球の反対側で活動している者の事をどうやって知ってくれて、どこが好きでいてくれるのかを知りたいのだ、という。
「例えば彼氏とか彼女とかに『私のどこが好きなの?』って聞かれて、パッと思いつかない時に
『全部好きだよ』とかいうじゃないですか?」とあ〜ちゃんは笑いながら言う。
「それって音楽でも同じじゃと思うんです。この曲を聴いてなんで気分がよくなるのか、って分からない時もありますよね。
でもどうにかして、私たちのどこが海外のファンの方々に魅力なのかを知りたいんです。聞いてノート取りたい!」
NEOの読者諸君ならば当然ご存知の事だと思うが、現時点まででJ-POPは海外市場の主流に躍り出ることは出来ていない。
沢山のロックバンドや、ダンスなどの公演は海外でも健闘しているが、ピンクレディーに始まり最近では宇多田ヒカルまで、様々な純粋なポップアーティスト達が海外に挑戦してきたが、
真の意味での成功を収めた者はいない。Graziaのページをレディ・ガガや、ジャスティン・ビーバー、PSYのような面々と一緒に飾るようなアーティストは出て来ていないのだ。
先人達が失敗してきたこの舞台で、Perfumeはどのように成功を収めようとしているのだろうか?
そもそも、彼女達にとって『海外での成功』とは何を指すのだろうか?
「成功ですか?」とあ〜ちゃんは考え込む。「ただ海外に行くチャンスを与えて頂いたっていうだけでもそうだと思います。
ここまで来るのには色々クリアしなきゃいけないことが沢山あって。例えば私たちみたいな無名のグループを、海外で売り出して、
ライブまでセッティングしてくれるガッツのあるレコード会社を探したりとか。
2年前にはこんなこと想像も出来なかった事なんです。でも今実際に起こっている。だからそれ自体が成功ですよね」
「でも、今こうして実際にやる、と決めて、スタッフさん達が皆さん一生懸命実現に向けて動いて下さっていて。
日本のファンの皆さんも応援して下さっていて。だからそういう人達を悲しませたくないんです。
このワールドツアー2ndが最後の海外ツアーにならないように、少しずつ皆さんにPerfumeを知ってもらいたいですね」
おまけインタビュー
インタビュー記事3枚目、4枚目のページ中央の質問記事
ロンドンでの楽しみと、MoLのPVについて
―ロンドンでのお楽しみ―
ロンドンで半日オフ。さてPerfumeは何をしますか?
あ〜ちゃん:去年ロンドンに行った時に、サンドイッチが無茶苦茶美味しくて。日本のは美味しくないんですけど、
ロンドンに行ったおかげでサンドイッチが好きになりました。
かしゆか:絶対にフィッシュ&チップスは食べたいですね。あと、ビッグベンを自分の目で見てみたいです。
のっち:行けるだけで幸せれす!!
ビックリ箱
新曲、Magic of Loveの素晴らしいMVについて
かしゆか:魔法のビックリ箱みたいですよね。CGも使わずに、インカメラの技術だけで撮ったんです。
ダンスの一部を逆から踊って、普通に踊ってるように見えるように逆再生しました。
あ〜ちゃん:ホントにヘッタクソに踊ってるように見えるんですけど、それは逆再生だからなんです!紙吹雪が下から上に登って見えて、凄く変な感じです。