【テクノポップユニット】Perfume 2569【Project #003】

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遅くなりました。翻訳版です。意訳、テキトー込みにつき、誤訳御免で。

以下翻訳記事

Perfume、世界へ(1/3)

Daniel Robsonが嗅ぎ付けた、成功への甘いカオリ

正直に言って、まさか実現するとは思っていなかった。7月5日、日本最大、最高のJ-POPグループがロンドンにやって来る。
Shepherd’s Bush Empireに集まる2,000人の幸運なファン達だけが、Perfumeのカオリを至近距離で楽しめるのだ。
「大きい会場だとどうしてもスポットライトが当たらない場所がありますよね」と、これまで日本でライブを行った45,000人規模の会場
(ロンドン公演の22倍)を引き合いに出し、グループの実質的なリーダーであるあ〜ちゃんは言う。
「だけど(ロンドンでは)お客さんと凄く近い距離でライトアップされるので、近い距離でしか出来ないようなパフォーマンスが出来ると思うんです」

「3人組っていうことに助けられるんだろうな、と思います」と言うのはかしゆか。
子供のような目と腰まで伸びた髪が特徴の彼女は、まるで人形のようだ。
かしゆかが言うには、Perfumeの活動は小さなライブハウスと、故郷広島でのストリートライブから始まっており、
今回のヨーロッパツアーでの小規模な会場でのパフォーマンスは全く問題ない、とのこと。
「隣に二人がいてくれる、って分かってるだけで強くなれるんです。3人でいられる限り、何も怖くないです」

前回、西脇綾香(あ〜ちゃん、海外向けの表記をAa-chanに改称)、大本彩乃(のっち)、樫野有香(かしゆか)の3人にインタビューを行ったのは、
2012年4月、Japan Timesの取材だった。その時彼女達は既に、秘密裏に自身初の海外公演となる小規模なアジアツアー(2012年11月)を計画していた。
ただし、香港、台湾、シンガポール、韓国はPerfumeの所属事務所であるAmuseの海外事務所が存在する国々であり、
西欧での活動はまだプランに入ってはいなかった。
確かに彼女達は2011年に行われた、自身のモンスターヒット曲「ポリリズム」が劇中で使用されたCars 2のLAプレミアに参加し、
レッドカーペットを歩いている。しかしその時点では、彼女達はまだ英語の曲を収録したこともなく、国際ライブエージェントである、Live Nationとも契約していなかった。
そんな中で行われたJapan Timesのインタビューは、アルバム「JPN」の海外版iTuneでの配信開始のプロモーションであり、
彼女達にとって初めての英語媒体記事のインタビューとなった。そして今回の記事が2回目となる。

Perfumeにとって、Cars 2はターニングポイントだったと言えるだろう。ピクサーからの映画サウンドトラックへの突然の招待で、
彼女達とマネージャーは海外のファンが彼女達を待っていることに気付いたのだ。
その後、レコード会社を徳間コミュニケーションズから、世界最大のレーベル、ユニバーサルへと移籍し、海外進出に着手。
手始めにアジアツアーを行い(記念となるDVDも最近リリースされた)、今年2月には海外のファン用のPTAファンクラブもオープン。
そして4月にはヨーロッパツアー(ケルン、ロンドン、パリの3公演)を発表した。
「私たちがやってる音楽はエレクトロやテクノなので、本場、ヨーロッパにはずっと行きたかったんです」とかしゆか。
「テクノをよく知っている国のお客さんにどう受け取ってもらえるのか知りたいっていうのが、ヨーロッパに行ってみたかった理由ですね」

前回のインタビューで英語の曲を歌うつもりはない(そのアイディア自体に違和感を感じるのだそうだ)、と言っていたPerfumeだが、
これらの海外での活動に刺激を受け、Perfumeの作曲家でありプロデューサーもある中田ヤスタカ
(Perfumeの他にもきゃりーぱみゅぱみゅや自身のユニット、capsuleなども手掛ける天才)は、
シンプルな繰り返しの、それでいてあり得ないほどキャッチーな英語歌詞からなる、クラブの鉄板トラック「Spending all my time」を作成してきた。
あ〜ちゃん曰く、最初は乗り気ではなかったが、この曲が世界中のファン達に受け入れられているのを見て、
この曲は海外での活動における、重要な武器になると感じた、とのことだ。
「ちょっと変な感じでしたけど、曲へのリアクションを見て、たまには英語で歌うのも大事なんだな〜、と実感しました」とのっちも賛成する。
氷のようにクールな彼女は、インタビュー中一番無口だった。
「私英語がまだ本当に苦手で。でも中田さんがまた英語で曲を書くぞ、って思ってくれたら嬉しいですね」
370ファンクラブ会員番号774:2013/06/13(木) 20:42:21.86 ID:RbTQoJbJ
(2/3)

チャートの女王
日本においてPerfumeは大スターだ。2008年発売の、ブレイクとなったアルバム「GAME」はダブルプラチナとなり、およそ50万枚のセールスを記録。
続く「凵v、「JPN」はプラチナを記録し、ライブを行えば日本武道館から広大な東京ドームまで全てソールドアウト。
あ〜ちゃん、かしゆか、のっちの3人はPEPSIから明治のチョコレート、KOSEの化粧品まで様々な広告に起用されている。
現在彼女達の地位が、村落規模のアイドル集団、AKB48に脅かされているとはいえ、
その飽和気味の露出は日本の消費者に不快感を与え始めており、
最近行われた日経の年次タレントパワーランキングでは、Perfumeは再び首位に返り咲いている。

AKBの魅力が「普通の女の子」である各メンバーが、「一生懸命頑張る」ことに頼っているのに対し、Perfumeの魅力は、彼女達の生身の才能である。
あ〜ちゃんとかしゆかが一緒にダンスを踊り始めたのは2000年、彼女達が11歳の頃の事である。
その年に別の女の子(河島佑香)とPerfumeを結成し、後にかわゆかと入れ替わりでのっちが加入した。
Youtubeを検索すれば、2002年にリリースされた、超キュートなデビューシングル、「おまじない☆ペロリ」のビデオで、初期を垣間見ることが出来る。

彼女達のダンスは全て水野MIKIKOによって振付されており、
タイトで、スタイリッシュで、そして本当に、本当に難しいそのダンスは息を呑むほどだ。
そして曲は、中田ヤスタカの、マキシマル・ハウスと古典的なJ-POPから等しく影響を受け、
刺激的な切り貼りされたヴォーカル・エフェクトによって飾られた、先進的かつ重層的な音作りの利益を享受している。
「中田さんが仮歌を入れてくれるんですよ。その歌い方から、何となくこんな感じがええんかねぇ?っていうのが何となくわかるんです」
とあ〜ちゃんが中田ヤスタカとの曲作りについて説明してくれる。
「レコーディングの時は椅子に座って録るのが中田さんのやり方なんです。その方が声に力を入りすぎないし、
少し冷たい感じに聞こえるので。私が最初に歌って、その後にゆかちゃんとのっちが、中田さんの仮歌から私が解釈したのを読み取って、自分達のパートを合わせてくれます」
「スタジオに行くまで歌詞が分からないんですよ。前日になっても分からなくて」とのっち。
「歌詞を受け取ったら、ブースに直行です。だから英語の歌詞とか(Spending all my time)、ラップの歌詞とか(575)貰うとホントにビックリします。
『え?ラップ!?ちょっと練習させてもらっていいっすか!?』みたいな」

ステージ作り
だが、Perfumeの土俵は本当はそのステージにある。
ライブステージにおいて、3人は完璧なコントロールで、超強力なレーザーや変形するスクリーンを背景に、超絶にシンクロしたダンスをやり通すのだ。
あ〜ちゃんはライブを「全て」と表現する。シングルやアルバムのリリース、テレビへの出演の全ての理由がライブのためである、と。
彼女の言葉を借りるならば、彼女達について耳にしたことがある人が増えれば、もっと沢山の人にライブに来てもらえるからだ、と。
「3人共、ライブの時が一番イキイキしてます」と彼女は言う。
「ライブの演出で、レーザーを使った演出があるんですけど、それを綺麗に見せるには、1ミリか2ミリのズレしか許されないんです。
照明さん、レーザーさん、Perfumeの3人全員が息を合わせて動いてます。そうやって作り上げたものをお客さんに観て欲しいんです」
Perfumeのライブがロンドンでどのように再現されるかは、まだ分からない。
Shepherd’s Bush Empireが狭いから(チケット発売後4時間で完売となったO2 Academy Islingtonからアップグレードされたとはいえ)という理由だけではなく、
最先端のレーザーやLEDスクリーンなどが日本にしかないからだ。
装置のいくつかをヨーロッパに輸送するかもしれない、とプランを明かしてくれたが、さらに別の事も企画しているようだった。
もしかしたら、6月20日のカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルでの、Perfume Global Siteをデザインした有名アーティスト、
真鍋大度がプレゼンタ―を務める発表でのPerfumeのゲストパフォーマンスに、なにかヒントがあるかも知れない。