【テクノポップユニット】Perfume 2366【VMAJ Ust配信決定】

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298ファンクラブ会員番号774
長文すぎて誰も読んでくれなさそうだけど、3人が看板娘の小料理屋をレポしてみた。

だれでも知っているようなターミナル駅から、各駅停車で1駅だけ進んだ小さな駅を降り
踏切を渡って歩いて2分。自転車と近所のおばちゃんと猫の間を通り抜けるようにして
ひとつ路地を進んだ先に、小料理「かほり」はある。看板は地味で一見さんはまず来ない。

小さなのれんと引き戸をくぐると、間口から想像したより少し広めで明るい空間が広がる。
中央にカウンターがこしらえてあり、その上にはさっき仕込んだばかりの煮物や和え物の
大鉢がいくつか並んでいる。煮たものはまだ湯気を上げるほどに出来立てだ。

カウンターの奥から元気いっぱいに「いらっしゃい」と迎えるのは、常連があ〜ちゃんと呼んで
いる、この店の女将である。純白の割烹着姿が鍋からのぼる湯気で上気する笑顔がいい。
この店の女将。いや実は、正確には女将のひとりだ。実はこの店、女将が3人も居る。

勧められるままにある席に座ると、後ろから「イラッシャイ, オヒサシビュ゙リテシュネ」と声がかかる。
二人目の女将(常連はかしゆかと呼ぶ)が、おしぼりと塗箸、箸置きを運んできたのだ。
かしゆかの笑顔を見ると、ついこちらも表情が緩む。「今日のオススメは?」と聞くと
「オキャクサンヘノオススメハ, ワカルケド ワカンニャイ!!」 といいながら、「ユカノオススメハ... 」と一緒に選んで
くれるのがいい。あ〜ちゃんも、かしゆかが何か勧めるたび「今日は暑いからさっぱり
した肴とかがええんじゃろか?」と重ねるから、お薦め合戦になることもしばしばである。
ちなみにかしゆかの担当は、お客さん全員の注文取りと食事出し、会話 (= priceless)
だという。

客が「生ビール」というと、あ〜ちゃんがカウンター奥に「3番さん一番搾りねー」と声を
掛ける。ここで間違って「スーパードライ」に訂正してはいけない。なぜなら、この店の
アルコール一切を手がける第3の女将(常連はのっちと呼ぶ)が、「だれだー、いま
KIRINでもねえすーぱーどらいって言った奴はっ!」と鬼の形相で、現れるからだ。

しかし諸兄、心配なさるな。一見さんに運んでくるときは、一番搾りとスーパードライと
ハイネケンを一緒にもってくる。どれを呑んでも 500ml = 500円。途中で銘柄を変えて
もいい。酒は氷結もホッピーもフォアローゼスも賀茂鶴も磯自慢も手取川もある。

とりあえず、一番搾りと、手羽元の甘辛煮と、ポテサラと、ウドぬたを頼んでみる。
すると、かしゆかが料理、のっちがアルコールを運んできた。それぞれに得意分野が
あるんだろう。ふと、張り紙の「穴子始めました」が気になって、それを追加するついでに
のっちに「どんな酒があうの?」と聞いてみた。すかさずのっち曰く
「あ〜ちゃんの煮た穴子は絶品れすが、もっと旨くするおすすめのお酒があるのれす」
と、目を輝かせながら言うのが微笑ましかった。