【ニューヨーク】16日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が7日ぶりに大幅反落した。米証券取引委員会(SEC)が米金融大手ゴールドマン・サックスを証券詐欺の疑いで訴追すると発表。金融規制が強化されるとの見方が広がり、
金融株を中心に売りが出た。ニューヨーク外国為替市場ではドルが売られ、円相場は一時91円台後半と3月25日以来の円高・ドル安水準を付けた。
ダウ平均の終値は前日比125ドル91セント安の1万1018ドル66セント。下げ幅は2月4日以来の大きさになった。ゴールドマンの株価は約13%安と急落し、金融株全体に売りが波及した。
前日まで上昇していた反動もあり、ニューヨーク証券取引所では上場銘柄の約8割が値下がりした。
株安に伴ってドル売りも膨らみ、円相場は前日に比べ85銭円高・ドル安の1ドル=92円10〜20銭で終えた。
リスク資産を回避する流れから、ニューヨーク原油先物は大幅に続落。安全資産である債券が買われた結果、長期金利の指標となる米10年物国債利回りは3.76%と前日に比べ0.07%低下した。