春の天候不順を背景に百貨店やスーパーなどの売り場で異変が生じている。16日は東京都心の最高気温が7度台にとどまるなど、各地は真冬並みの寒さとなった。
百貨店では4月に入ってもコートや傘が飛ぶように売れ、コンビニエンスストアではおでんの売り上げが伸びている。
例年にない冷え込みでコートが売れ続けている(16日午後、東京・日本橋の高島屋東京店)
東京・日本橋の高島屋東京店。女性用コートが季節外れのヒット商品となり、婦人服売り場の“目抜き通り”に居座り続けている。3月初旬から4月15日までの売上高は前年同期比8割増。男性用コートも5割増だ。
今年の春は寒暖の差が激しく、雨がちの地域も多い。東京では4月1〜15日のうち、平均気温が例年を下回る日が9日あった。大阪でも雨や曇りの日が多い。