【テクノポップユニット】Perfume 1353【売るほどあります】

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597ファンクラブ会員番号774
>>508 を訳してみましたよ


ポップス業界ではたいていの場合、音楽は単にアイドルのイメージを売るための
マーケティングの道具でしかないが、その中にあって日本で最も多忙な
プロデューサーである中田ヤスタカはたぐいまれな成功を収めてきた。
彼のやり方は、Perfume の三人の女性メンバーの個性を彼の音楽の中に
完全に組み込み、彼女たちを、自らのトレードマークであるエレクトロポップを
広めるための単なる女の子型ロボットのようなキャンペーン人形とするというものだ。
彼女たちの声はヴォコーダーの嵐とオートチューンの永久凍土の中に消え去り、
すべてが氷河のように冷たい音楽の空気となる。前作のシングル「Dream Fighter」や
「edge」のリミックスでは特にそれが顕著で、この2曲は純粋で背筋がぞくぞくするような
ポップスの宝石だ。

しかし、「トライアングル」には中田のある種の限界も表れている。この作品には、
「love the world」の普通でない転調や「Dream Fighter」のコーラス前の予想外の
リズミカルなブレイクといった、たくさんのトリックが使いこなされていて、花火のように
見せられる独創的なプロデュースのトリックと合わせることで、「NIGHT FLIGHT」や
「Kiss and music」のようなある意味「良くできただけ」の曲をアルバムのハイライトに
見せることに成功している。とは言え、最初の高揚感が引いた後には、
「トライアングル」の後半の大部分を占めるこれらの飾り物は音楽的抗うつ剤を
装うことはできなくなっている。これらはありきたりなミディアムテンポの J-POP の
ノリにとどまっている。最近のシングル曲「ワンルーム・ディスコ」を終盤に入れたのは、
必死なサッカーの監督が試合を落とさないように遅すぎた選手交代をするのと
似たようなものだ。そしてそんな試みも、面白みのない「願い」で終わることにしたために
台無しになってしまっている。これは、1990年代におけるスーパープロデューサーとしての
彼の先祖である小室哲哉と同じく、中田ヤスタカもまた自らの才能をあまりにも薄く
広げてしまっているのではないか、という印象をリスナーに抱かせるものだ。