細木「悩みは何?」
マナカナ「悩みというかー私たち二人で仕事することが多いんですけど最近二十歳になってもうすぐ二十一なんですけど」
細木「そんなの分かってるわよ」
マナカナ「最近それぞれ個性が出てきて性格も違ってきたし、個性も出てきたので
これから仕事をするのにその個性がどういう風に生かされるかとか
一人でも仕事やってみたいなと思ってるので来ました」
細木「そんな事は自分の気持ち次第じゃん」
マナカナ(笑)
細木「そんなくだらない質問やめようよ」
細木「そんなことよりねあなたたちは、この世に双子として生まれたんだから
その生まれた瞬間からね、授かったのね、運命に差があるのは何故かということを聞かなきゃ、お姉ちゃん一生懸命気張って話してるけど、その気張って話してる事は
空威張の話し方で本来妹に押さえつけられてる事に不満があるんだよ」
マナ「えー」
カナ「え?そうなん?」
細木「焼きもち妬いてるよ妹に」
マナ「すごーい 何でわかるんですか?」
細木「は?」
マナ「何を見てそれを感じはるんですか」
細木「そんな秘密兵器あんたにばらすか」
マナ「そらそうですね」
カナ「そんなことないんやろ?」
マナ「でも性格的にカナは結構サバサバしてて前向きなんですけど
私はすぐ頭で考えて悩んだりするタイプで」
細木「どっちかというと妹に合わせさせられてるからそれが不満なんだよ」
マナカナ「へー」
マナ「でも何かそういう合わせる事に嫌っていうよりカナのそういう前向きなところ
とか結構羨ましくて、そのせいで逆に悩んじゃったりとか」
細木「そこが不満なんじゃん、悩みのタネは。だからそこに焼きもち妬いてんじゃん」
マナ「焼きもちは妬いてます…けど。それも分かるんですけど…」
細木「要するにねお姉ちゃんはね自律神経が少し病んでるの
だけどそれに反して妹はねルンルン元気なの
マナ「そうです」
細木「だから同じ双子なのにって思いがあるでしょう」
マナ「疲れやすいのも私だし何か結構こう怪我しやすいのも私で
何でいつも私だけ損なんだろうと思うことが」
細木「一人の人間が普通は一人として生まれてくるのに二つに分類されたのよ」
マナカナ「ふ〜ん」
細木「だから悪い面をあなたが全部背負う形になって良い面を妹が背負うと
これが本当は一つの人間にあることなの。それが分類されたから
強弱がはっきりしちゃってんの」
マナ「(悪い事を)2人分受けちゃってるんですか?」
細木「2人分じゃない、一人を」
マナカナ「分けたんですか」
細木「うん」
マナ「これはそういうのをこれからもずっと続いていくんですか?」
細木「続くね、あなたの心が変わらない限り」
マナ「どんな風に変わればいんですか?」
細木「安らかに人に尽くす心を持つこと
だから今はね2人で一人前ってこと」
マナ「でも そうなるのも分かるんですけどもう二十歳にもなったし
できるだけ二人で一人前ではなく一人として」
細木「だから2人で一つだから一心同体で心仲良く気持ちのいいそういう世界で
仕事をしたり生活することを考えた方がいいでしょって事を教えてる」
マナ「でも逆に違う個性を発揮することも」
細木「だから2人で一人前って言ってんのに一人一人としてってことはないの」
マナ「でも よく占いに行くと生年月日も同じだし血液型も同じだし
星座も同じなんでいつも一緒になっちゃうんですけど」
細木「それはね、あの占い師に力が無いからよ」
マナカナ「へー」
細木「”占い”って何だか知らないのに勝手な占いを受けるから
因習邪教に思われるのよ、それを平気で聞いて帰るバカがいるのよ
マナ「そうなんですかね」
細木「そうなんですかねって言ってる子には答えられないよ」
カナ「えーっ」
マナ「ほんとにー?」
細木「言う事にいちいち突っかかってんのよ、不快感を感じますよ
素直さが無いのあなたには。ああ言えばこう言う、こう言えばああ言うっていうね
屁理屈問答で切り替えしてくるの」
マナ「すいません、心を入れ替えます」
カナ「違う事聞いてもいいですか?」
細木「どうぞ」
カナ「えっと、よく占いみにいっても」
細木「あのねさっきから言ってるじゃないの!そこらの占い師にするんじゃないの!
カナ「はい」
細木「学習能力がないよ」
カナ「はい」
マナ「そういう風に……」
細木「強かな点だがそのクラスのレベルに言うんじゃないってのよ」
マナ「そういうのあんまし信じられないっていうのが」
細木「信じないでいいじゃん」
マナ「だから細木さんに」
細木「あー答えない、あのね答えない義務もあんの、権利もあんの
その辺の学習能力の出来てないレベルの子に予言しても話になんないのはい 以上です……以上です」
※ここでフィニッシュ
くり「いかがでした?涙も出てます…」
マナ「あんな怒られると思ってなかった」
くり「どちらかが泣くと片方も釣られて泣いちゃうんだ」
くり「この展開は正直予測してなかった、マナカナが怒られるとは思わなかった
新年早々ね辛気臭いですよ、ほんと」
マナ「やめてくださいよ、ほんとに2007年に入ってるんですから」
マナ「やりたいことも一杯あるし希望もあるのでマイナスにとらえずプラスにとって
一緒に頑張りたいと思います、はい」
くり「また、本でも読んで」
マナ「勉強して、また再チャレンジを」