768 :
名無しの車窓から:
先日の読売新聞(沖縄版)の記事。
復興航空(GE、台湾国籍)は7月31日限りで、台北・松山空港と高雄・小港空港、および台南空港を結ぶ国内2路線の運航を取りやめる
と発表し、交通部(日本の国土交通省に相当します)も23日、同社から出ていた廃止の申請を認可しました。
最盛期には4社(華信航空=AE、立栄航空=B7、遠東航空=EF)でシャトル運航をしていた台北〜高雄の航空便ですが、2007年3月の台
湾高鉄(新幹線)開通以後、乗客のほとんどが高鉄に流れてしまいました。
立栄は既に撤退し、遠東に至っては会社自体がなくなりました。 毎日1便に減便して頑張ってきた復興も、搭乗率30%割れで不採算に転
落。残るは華信の毎日4便だけとなり、事実上の壊滅と言っていい状況になりました。
もっとも、台北〜高雄よりさらに距離の短い台北〜台中、台南線では以前から高鉄への移行が進んでおり、台中は既に全社が廃止、台
南も復興の廃止で運航がなくなります。高鉄開通以前には空路が重要な交通手段だった台湾。しかし国内線で持っていた時代は終わりを
告げ、業界全体として両岸直航(中国大陸への直行便)へと舵を切っていくことになりそうです。