【X680000】やるぜ、ボクがスレ主【新品入手希望】

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『X680000への軌跡・ボコッたオヤジの涙とウンコ』

第八話〜由美子の恩返し

 何事もなかったように病院を後にするボクと女。女は由美子と名乗り、歳は二十台半ばだろうか。まだあどけなさが残っている笑顔が印象的だ。
聞くところによると、オヤジの看病なる性奴隷を強要されていた為に、会社にも行けず恐らく解雇されるのではないかと言う。
オヤジは病休でぬくぬくしているのに、この女には自由と収入源を断ち切らせていたわけだ。あくまで卑怯な野郎だ。

 「貴方のおかげで助かった…、ありがとう。」潤んだ目で由美子はボクに囁いた。疲労の色濃い表情だが、竹内結子似の美人だ。つくづくオヤジには勿体無い。
ボクには帰る家があるが、由美子は会社にも行けず、アパートも家賃未納で退去を迫られていると言う。オヤジの看病で貯金も使い果たしてしまったそうだ。
これからどうしようか…。思案にくれるボクに由美子はこう言った。「あなたに恩返しがしたい…。」

 この言葉を聞いて、ハッとした。もとはといえばオヤジの女を奪い、調教してボクのテクニック上達の実験台にするつもりだったのだ。
由美子の今後を思いやるのなんて、ボクらしくもないことだった。この女、悲劇のヒロインぶってはいるが、オヤジのソフトスカトロに悦んでいたに違いないのだから。


 暫く歩いた後、ボクは由美子の手を引きラブホテルへと向かった。由美子は無言のままついてくるのだった。