【X680000】やるぜ、ボクがスレ主【新品入手希望】

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122ナイコンさま【スレ主降臨】 ◆9Ce54OonTI
『X680000への軌跡・ボコッたオヤジの涙とウンコ』

第三話〜オヤジの血と涙とウンコ

 ボクのオヤジは、一部上場企業の管理職で仕事が命の男だ。家には土日も
殆どいない。もちろんボクの天才ぶりや学校での名声や実績には、ほぼ無知で
あった。
 オヤジは自分が子供に関われない引け目か、物を買い与えて辛うじて父親と
してのポジションを死守している小さな男だ。俺がX680000シリーズに目覚めた
時も、驚きこそしたが金にあかしてどうにかしようと考えていたようだ。
ただX680000は今や伝説の名器、金はともかく人脈や情報が無くば、入手が困難
なのに気付くのも、そんなに時間はかからなかった。

 「PS3でいいよね、ソフトは欲しいものなんでも買うぞ」と、揉み手でボクに
近寄ってくる唾棄すべきオヤジ。ソフトスカトロを浮気相手に試して、悦に
入っている場合じゃないことは、全く理解できなかったようだ。

 そしてボクは自宅にあった鉄パイプを両手で握り、卑屈な笑みを浮かべるオ
ヤジを全身の力を振り絞って打ち下ろした。骨が軋み砕ける音、滝のように流
れるオヤジの穢れた血液。苦痛に悶えながらも、「買うからさー」と哀願する
オヤジに対して、最後の一撃が振り下ろされた…。

 オヤジは全治三週間の重症、オフクロはただ立ちすくむだけ。無能な奴らだ。

 救急車に搬送される前に、オヤジはこう言った。「倉出し物のX680000シリーズ
を手に入れるよ…」。オヤジはオフクロに入院中のブリーフの用意だけ告げ、意識
が遠のきつつ、運ばれていったのだった。

 ただオヤジはそんな中でも、ボクの好きに出来ないよう小細工をしくさりおった。
それはまた別の機会に話そう。