834 :
SEGA:
おれは、20年前のパソコンを持って、過去に来た。まっすぐ、セガ本社に向かった。
そうだ、ここに俺が来た目的は、セガに天下を取らせるコトだ。
「役員のみなさんみてくください。このパソコンを。」
「おお!すごいのヒトコトです。これは、液晶?未来ではこんな小型でしかも美しい。これが、家庭で? 軍事スパコンの遙か上ですね。しかし・・・・・これは」
「そうです。この時代の技術では複製すら難しいでしょう。しかし!このパソコンには、未来のゲームの素を詰めてきました。これで天下を取りましょう!」
「ほほう、未来でもキーボード接続、モニタはの基本は変わらないのですね。ということは、我が社が出した、SG1000などは生き残るというわけですね」
「えっ?」
「いやあよかった。やはり京都の花札屋のマシンには負けませんよ。何しろあっちは【家庭用ゲーム専用】なんて、馬鹿なこといってますからね」
「え、それはちがっ・・・・だから、ゲームは・・・・」すでに役員はいなくなっていた。この時代ではだめだ。
歴史は変えられない。
835 :
SEGA:2005/07/11(月) 16:09:20
俺は90年に来た。役員はみな急がしそうだ。
そうだ。この時代、任天堂に遅れてるいるとはいえ、いつか天下捕ると思っていた頃だ。メガドライブがスーファミよりも速く16ビット搭載マシンとして登場し、コアなゲーマーはみなセガ派だった。
「いやあ、○さま、あの時の認識を改めます。ゲームは家庭用に特化すべきでしたよ。出遅れなければいまごろ、任天堂なんて、、、、」
「わかってくれましたか。ではこのゲームのネタを・・・・」
「おや、このパソコンには、CDがついてますね」
「ええ、未来ではさらに、DVDという新規格がーーーーーー」
「なるほど、よし、今度のハードには、CDをドライブをつけましょう」
「ええ、ちょっと待ってください、CDって、そんな。3年後には、サターンを御社は開発するのですよ!」
「ああ、なら、メガドライブの周辺機器として売りましょう。名前はメガCD」 「馬鹿な!互換性のない寿命ゼロのソフトを作ってどーするのですか!それよりも、このゲームのネタを!」
「ああ、我が社は基本的に自社開発以外は認めませんから」この時代もだめだった。
歴史は変えられない。
836 :
SEGA:2005/07/11(月) 16:17:15
94年。
家庭用ゲーム機でトップシェアを確保。サターンはPSを抜いて、トップにたった。役員が迎えた。
「ああ、またアンタきたの。感謝はしてるけどさあ。うちはもう、トップシェアよ。ほら、PSよりも強力なCPU積んでるし。まあ、お茶でもどーぞ」
「そんな。これは一時的なものだ!PSがこれから、反撃に出る!」
「はあ?初めてアンタとであった頃と違って、うちはもう、一部上場ですよ。あ、10年後のパソコン見せてよ。ゲームのネタもみてあげるから」
よし!とりあえずハナシはそこからだ。
「みてください、これが未来のゲームですよ。これらを販売すれば・・・・」
「お、これなに?」
「それは、一応入れておいた、未来のエロゲーです」おっ、真剣にみてるぞ。
「どうですか? ときメモ形式のゲームは、今以上に、隆盛します。しかし、」
「これでいこう」「は?」
「だから、これだって、うちはこれから、ギャルゲーでいくから。エロもいくから。ギャルゲーを主流で」「馬鹿な!ギャルゲー専門になるというのですか!」
「だって、ソニー、任天堂にはできない強みだよ。これは」
もう役員は、話を聞いてなかった。
時代は変えられないのか。
837 :
SEGA:2005/07/11(月) 16:20:58
98年。もう、こんなところに来てしまった。最後のチャンス。
役員が迎えてくれた。
「ああ、あなたでしたか。くると思っていましたよ」
「これが、最後のチャンスですよ?」
「ええ、自覚してます。ドリキャスを発売します」役員は自信があるようだ。
「CMは好調です。湯川専務はスターですよ。いけます。またシェアを取り戻すんです。PS2よりも先に販売するのも有利です」
「____なぜ、サターンとの互換性を持たせなかったのですか?」
「新規格に特化したためです。新しいゲーム、新しい技術の積極活用が我が社のモットーです」
そうだ。それでこそセガだ。だからこそ、憎く、だからこそ愛おしい。
838 :
SEGA:2005/07/11(月) 16:22:55
「では、このパソコンのゲームネタをみましょう」
「はい。そうだ。今でしたら、インターネットの概念も理解できます。どうですか、ゲームへの影響は」
「もちろん、すごいですよ。オンラインゲームというモノも出現します」
最後の最後で、セガ逆転のシナリオと書けると俺は思った。
「オンラインゲーム・・・・そうか!では、ドリキャスに通信機能を持たせましょう!」
「えっ!」
「もう、試作機ができてますが、かまいません。これから通信機能をねじ込みましょう!」
「待ってください!通信は、速すぎます。あと3年、いや2年でいい!待てば必ずヒットしますが、今はまだ速い。
ADSLすらない時代に。第一、それでは商品供給が滞ります。商戦に間に合いません!」
「かまいません。新技術の積極活用が、我が社のモットーです!」
俺は知った。歴史は変わらないと。そして、理解した。俺の最後の仕事を。指示を出す役員の横顔をみた。眼鏡とくたびれたネクタイ。
「さよなら。湯川”専務”」
839 :
SEGA:2005/07/11(月) 16:27:26
2001年。
迎えた役員は苦笑した。
「きましたね。笑いに来ましたか。我が社のドリキャスを」
「ちがいます」冷静に答えた。俺はここに最後の仕事をしに来たのだ。
いきなり、役員が土下座した。
「お願いします。どうすればいいんですか?教えてください」
「もう、無理です。」「そんな!」
俺は大声で叫んだ!
「もう、遅いんだよ! サターン市場が残っているうちに互換性ゼロの発表!狂ったような、通信信奉!
たかがおもちゃ屋と、バンダイ合併を蹴った!すべてがおそいんだ!」
「ど、、、、、どうすればいいんです?これから」
俺は唇をかんだ。結局歴史は変えられなかった。
いや、俺が歴史に操られていたのだ。歴史は俺にその役目を授けたのだ
840 :
SEGA:2005/07/11(月) 16:28:00
2001年。
迎えた役員は苦笑した。
「きましたね。笑いに来ましたか。我が社のドリキャスを」
「ちがいます」冷静に答えた。俺はここに最後の仕事をしに来たのだ。
いきなり、役員が土下座した。
「お願いします。どうすればいいんですか?教えてください」
「もう、無理です。」「そんな!」
俺は大声で叫んだ!
「もう、遅いんだよ! サターン市場が残っているうちに互換性ゼロの発表!狂ったような、通信信奉!
たかがおもちゃ屋と、バンダイ合併を蹴った!すべてがおそいんだ!」
「ど、、、、、どうすればいいんです?これから」
俺は唇をかんだ。結局歴史は変えられなかった。
いや、俺が歴史に操られていたのだ。歴史は俺にその役目を授けたのだ
841 :
SEGA:2005/07/11(月) 16:30:05
「ドリキャスは生産中止です」
「うそ、、、、ですよね?」
「ほんとうです。」役員は泣きそうだった。
「いいじゃありませんか。ファンタシースターは、世界初のネットゲームとして残ります。ネット接続もドリキャスで50万人を越えました。
しかも、私のいた時代でもドリキャスはPCゲームの移植で今だに新作が出ています。これ程の偉業を成し遂げたんですよ?」
「うっ、ううう、セガは、残りますよね?」
このセリフが俺の最後の仕事だった。そうだ。歴史は俺にこの仕事をさせたかったのだ。
「いいえ。これからはサミー傘下になります」
「ええ!サミー傘下、、、、って、なんですか?」
「サミーは、パチンコメーカーです。対外的には合併ですが、資本的は、サミー傘下です」
「そんな!パチンコ屋の子分だなんて」
「それが歴史です」
「うっ、うううううう」
俺は本社をあとにした。
しかし、俺は知っている、セガが、これから復興することを。そして、いつかソニーに対抗することを。
そうだ。俺の持ってきた”20年後の未来のパソコン”には、そのための武器がある。歴史はこれから変わる。