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隣のグラフィック事情:
○ S1(日立 MPU:6809)
このマシンはMMU機能を搭載し、8ビット機でありながら元々システムアドレスバスは
20ビットあった。つまり物理メモリ空間1MBを論理メモリ空間64KBにマッピング
(4KB×16ブロックで指定)することでアクセスを行っており、GRAMも任意のアドレスに
マッピングして書き換えることができた。これはバンク切り替えよりは柔軟な方式ではあるが、
それでも48KB分を展開してしまうとプログラム用には16KBしか割くことができない。それを補う
為にS1にはハードにGRAMの3プレーン同時アクセス、マスク機能の他、I/Oにカラーレジスタ
という、CPUのGRAMアクセス時に3プレーン(3バイト)独立に読み書きされる機能などがあった。
カラーレジスタを使うと例えばGRAM1バイトを転送するだけでRGB3バイト同時に転送することが出来た。
このような工夫により、実際にメモリ上に見えているGRAMは1プレーン分16KBのみで十分処理が
可能なようになっていた。
自分の好みで他より余計なものまで詳しく書いてしまった。
それから正確にいうとCPUは各マシンとも互換CPUです。