☆     VIC−1001      ☆

このエントリーをはてなブックマークに追加
80反68
 クリスマスソングが街頭で流れる。オレは折角の休日に仕事をしなければならない。不況の中では
クリスマスもクソも無いとでも言いたいのか。折角の受注を断るわけにはいかない。今日中に発送の
準備をしておかなければオレの首も皮一枚だ(笑) オフィスから見える、街頭を楽しげに歩いている
人々…。幸い、イヴを共に過ごすあの娘には、前日にそれなりの贈り物を用意しているのであとは仕
事を終わらせるだけだ。今日は特別な日だ…携帯の電源を切る事さえも許されない(笑) やはり、オ
レを妬いているのか?…オレは裏切ったりなんかはしないぞ…しかし、仕方が無い。あの娘の言う事
だ。 昼になり、同僚と共にオフィスを出る。どこかで腹ごしらえをしなければ仕事が捗らない。オ
レはいつになく街頭を歩く娘達からの視線を妙に感じた…やはり、オレは注目されているのか…でも
諦めてくれ、オレには先約が既にあるのだ…娘達の視線を受けかわす微妙なオレ(笑)…そう考えつつ
も、同僚とクリスマスに仕事をしなければならないわびしさをぶつけ合っていたのだ(笑)
 …幸い、夕方過ぎには仕事が終わり、オフィスから脱出できた。電車の中はいつになくそれらしい
雰囲気が漂っていた。それと同時に、「予約の無い人達」の後ろめたそうな挙動が伝わってくる…ん、
何だか、視線を感じるぞ…どうやらイヴを逃したと思える娘達の視線だ。オレも楽しそうにしている
と何だかいけない様な感じだ…周囲の挙動に合わせるしかない…しかし、その時、不運にも着メロが
嬉しそうに鳴り響く…オレは弱った。取れば周囲の更なる視線の釘付けは必至だし、取らなければ、
後が怖い(笑)…ほんの少し考えて、仕方が無くその場で取る事にした…「ははは、オレ、電車の中だ
から後でかけ直すよ」…「わかったよっ」…疑念が少し含まれていた。何だか怖いので(笑)、なるべ
く早く帰って来たフリをして信じてもらうしかない。駅から家まで少し走ってみようかと思ったが、
別に悪い事をしたワケじゃない。気持ちを普段のままにして帰った方がいいに決まってる。そうこう
している間に家に着いた…「おかえり〜♪」…あの娘がいつもの様に出迎えてくれる。そうだ、贈り
物をあげよう…「ほら、おまえに…」…「ありがとう♪♪♪」…「給料減ったからな…」…「いいの
いいのっ♪」…
------------------------------------------------------------------------------------------
…今年も幸せなクリスマスイヴを過ごしたよ(笑) みんなはどうだった?(爆笑)