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秋田(笑):
止まらない人口減少
秋田県の人口はついに106万人台に突入した。
4年で4万人、1年で普通の町(1万人規模)が4町、消失した計算になる。
県庁は「結婚して子供を作ろとしない奴がいるから」と思っていそうだが、そうではあるまい。
やはり原因は過去から求める方が良さそうである。
某政治家は「秋田以外の人口も減少している。秋田だけが特別ではない」と言っていた。
たしかに東京を除けば、みな人口は減っている。しかし、秋田の場合は減り具合が半端ではないのだ。
今までは、なぜ減るのか?を考えてきた。今度からは「減り具合が激しいのはなぜか?」という
方向で考えるべきである。
秋田県の最大人口は昭和29年の134万人である。
同時期、青森は138万人。岩手は142万人だった。すでに負けている。
しかし終戦直後は秋田121万人、岩手122万人でほぼ同じ。青森は108万人である。10年で岩手は20万増え、
青森は30万も増加した。
1965年は3県とも人口は減ったが、岩手や青森が1万人前後なのに対し、秋田は6万人以上も減っている。
1985年には秋田が125万人で、岩手が143万人、青森は151万人である。秋田との人口差は八戸市一個分に
相当する。
つまり昭和30年代を境に秋田の人口減少は激しすぎるのだ。
この部分の謎を解明することが、自分は人口減少を少しでも食い止めるための何かが見つかるのでは
ないかと思っている。
自分は1970年代に知事を務めた小畑勇二郎の言葉に引っかかるものがある。
「企業誘致を推し進めても、地元の人間が就職したがらない」