【木ぃー持ってこい!】明徳義塾PART12【木ぃー!】

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15名無しさん@実況は実況板で
彼らが「辛かった練習」として真っ先に挙げるのは「べーラン110周」だった。
2年秋、真夏のように暑い日のことだった。その日の練習試合は、1点取られるごとにベースランニング10周、負けたらプラス30周というペナルティーが課されることになっていた。
結果、2試合やって1勝1負。失点は8点だった。よって110周になったのだ。
途中、二人の選手がトイレにいったまま戻らなくなってしまった。三塁手だった久岡一茂と、ライトの広畑国昭だった。主砲だった岡村が回想する。
「走り終わってからようやく気付いたんです。久岡は、泡、吹いてましたからね。あれはびびりましたよ。馬淵さんが、


『木ぃー持ってこい! 木ぃー!』


って。木を噛ませて2リットルのペットボトルの水、どぼどぼ流し込んだんです」
脱水症状だった。馬淵はその話に触れるとき、決まって顔の力が一気に抜ける。

「俺は、運がいいよ・・・・。久岡を見たとき、俺は殺したと思ったからな」