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名無しさん@実況は実況板で:
つ西日本新聞 4/1
強さの秘密 自由と自律
甲子園常連校は部員を厳格に管理する学校が少なくない。その中で清峰は異端といえる。
宿舎からの外出OK、携帯電話もゲーム機も使用自由…。同月26日には全員で温泉施設に
繰り出し"甲子園暮らし"を満喫した。
自由の代わりに自らを律する。タイヤを地面に置いて四つんばいの姿勢で押す50メートル
ダッシュ、早朝の遠距離走など質量ともにきつい練習も、選手たちからの提案が多い。吉
田洸二監督(39)は「大事なのは、練習でも試合でもポイントで集中できているかどうか。
それができれば、あとは楽しめばいい」と話す。
先輩と後輩の格差がないのも特徴だ。約60人いる部員は対等にベンチ入りを争い「球拾い
もレギュラーと控え組に関係なく、気づいた者がする」と屋久貴博主将。選手自ら食事や
体調管理にも気を配っている。
清峰は2005年夏から春夏合わせて甲子園に5回出場し、06年春には準優勝。スポーツ
特待制度を設ける強豪校が少なくない中、全部員が県内の中学校出身で「外から受け入れ
れば強くなるかもしれない。でも勝つだけがすべてではない。地元の子供たちだけで野球
をするのも教育」と吉田監督は語る。今年も県外の約30人からあった入学希望の全てを断
ったという。
そんな地域に根ざす清峰を、住民も意気に感じて支えている。佐世保市の九十九島漁協も
数年前から毎月、選手の体つくりにと大量のいりこを提供している。
佐々町で農業を営む野球部OBの吉永浩樹さん(63)は、毎試合のように甲子園に応援に駆
けつける一人。「清峰野球部は町を全国に知らしめてくれる郷土の誇り。元気をもらって、
感謝すらしている」とほおを緩める。
4月1日の準決勝もスタンドは元気な顔で埋まりそうだ。