長野県の強豪―丸子修学館高校野球部13―古豪復活

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2008年12月9日スポーツニッポン長野県版

31年ぶりセンバツ出場 丸子修学館の立役者  西藤・立大 春原・立命大

 今春のセンバツに31年ぶりに出場を果たした丸子修学館のリードオフマン西藤勇人(3年)が立大、主砲の春原ケンジ(3年)が
立命館大に合格した。野球の技量だけでなく、学業面でも高く評価されての推薦入試突破。甲子園を沸かせた2人が、
東京六大学、関西学生野球の伝統校で大暴れだ。
 
甲子園智弁和歌山戦で大暴れ

 丸子修学館の西藤と春原が、東西の名門私大に合格した。新たな夢を抱き、年明け2月に
予定されるチーム合流に備え、後輩たちと汗を流している。

「神宮で足と打撃で勝負」西藤

 まずは西藤。立大コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科の自由選抜試験を突破した。
「授業にちゃんと出られて練習できることで選んだ」 学年上位の成績だった高校時代と同様、
文武両道を志望。将来は高校の指導者を目指す。
 智弁和歌山とのセンバツ初戦(2回戦)で右中間へ逆転2点三塁打を放ち高い能力の一端を示したが、
夏のセレクションでも50b5秒7の並外れた脚力を披露。ライバル長野日大の1番・池田も
同じ東京六大学の明大に進学するとあって「対戦できたらいい」 高校時代は1勝1敗。大学での
決着の機会を待っている。

春原「打撃が命。夢はプロ」

 甲子園で4番を打った春原は立命大に進む。「プロでも関西出身が多い。智弁和歌山も
レベル高いなと思った。向こうのレベルを肌で感じたい、違った環境でやってみたい」 
あこがれの古田敦也氏(前ヤクルト監督)の母校ということも動機となり、産業社会学部現代社会専攻課程に
自己推薦とAO入試で挑戦。やはり学年上位の学力を発揮して、両方とも合格した。
 「夢はプロ。高校は通過点。自分は打撃が命なんで、ライナーでスタンドへ運ぶ力をつけたい」
そのパワーは左翼ポール直撃弾を放ったセンバツで立証済み。技術的にも高校通算10本塁打中8本を
3年で記録するなど、ようやく潜在能力が芽生えだした段階。
 31年ぶりセンバツで公立の雄・丸子修学館復活をバットでアピールした西藤と春原。
学生野球での活躍が待ち遠しい。