光南との試合直前
吉田監督「おーい、有迫、ちょっと来い。」
有迫「なんすか、ボス! ボク呼ぶときにはちゃんと、エースの・・って言って下さいよ。もう」
吉田監督「・・・。やっぱ、おまえなんかに『背番号1』渡すんじゃなかった。」
有迫「だって、ボクを真のエースと認めたのは他ならぬ先生じゃないですか! プンプン」
吉田監督「中元のふみきり饅頭に、ソープの優待券隠し入れて泣き入れてたのは誰なんだ?」
有迫「えへへっ、先生あそこ、よかったでしょ?」
吉田監督「うん・・いやいやそんな話じゃなくて・・、富尾に風邪ひかせたの、おまえだろう?」
有迫「ボクはただ、富尾が先発だと聞いたんで、差し入れのアイスを多めに配っただけですよ。」
吉田監督「真夜中に冨尾の部屋へ忍び込み、腹巻きを脱がしてたって聞いたぞ。」
有迫「そんなこまかい事、どうでもいいじゃないですか。先生!夏も有迫、ヤリますよーっ」
吉田監督「こいつだけは、俺も読めない・・・。」
光南との試合直後
吉田監督「なんじゃ、あの投球は。おかげでナインが守備に疲れてヘトヘトじゃないか。」
有迫「だって先生、選抜のようなピッチングを心がけろっていったじゃないっすか!」
吉田監督「ああ、言ったが、岡山東商戦を再現しろとは、だれも言ってない。」
有迫「先生っ!ボクにはボクのリズムがあるんですっ!塁に誰もいないと寂しいでしょ?」
吉田監督「いくら点を取っても、投手がきちんと抑えないとダメだろうが!」
有迫「先生、選抜の決勝戦おぼえてますか?大量得点された時の0点って寂しいでしょ?」
吉田監督「うん・・そりゃまあ、寂しいが・・」
有迫「ボクはスゴイ寂しがり屋さんなんですっ。」
吉田監督「???、先生、話についてゆけないんだが・・。」
有迫「まあこんな難しい事、どうでもいいじゃないですか。先生!夏も有迫、ヤリますよーっ」
吉田監督「絶対、次戦は先の読める冨尾か吉浦を使おう。こいつだけは、誰も読めない・・・。」